第1章 TSYY最新分配金――「数字で殴る」週次キャッシュフローの現実
2025年12月。
市場は相変わらず騒がしい。
ダウは上下し、ナスダックはAI期待と警戒の間で揺れ、
日本市場も外部要因に振り回されている。
そんな中で、私のポートフォリオの中心にあるのが
**グラナイトシェアーズ・イールドブースト・テスラETF(TSYY)**だ。
■ 最新分配金の事実
分配頻度:毎週
最新分配額:0.1650ドル/1株
保有株数:20,000株
為替:1ドル=155円
口座:特定口座(税引き後ベースで管理)
ここからが、数字の話になる。
▷ 税引前・円換算ベース
0.165ドル × 20,000株 = 3,300ドル
3,300ドル × 155円 = 約511,500円
週あたり:約51万円(税引前)
▷ 税引後(米国株・特定口座)
米国株の実効税率はおよそ 約28%前後。
511,500円 ×(1 – 0.28) ≒ 約368,000円
👉 週あたり約36〜38万円が実際の入金水準
ここは盛っていない。
アプリに表示される「実際に振り込まれる数字」だ。
■ 「含み損があるのに、なぜ続けるのか?」
2025年12月時点で、
TSYYは一時80万円超の含み損を抱えた。
しかし現在は、
含み損:20万円台まで大幅縮小
分配金は 1円も減らず、毎週淡々と入金
ここで重要なのは、株価と分配金を切り離して考える視点だ。
TSYYは
「株価上昇を狙うETF」ではない。
・オプションプレミアム
・ボラティリティ
・テスラ株の値動き
これらを“収益化”する設計の商品だ。
つまり――
株価が横ばいでも
分配金は成立する構造
この「構造」を理解できるかどうかで、
TSYYは毒にも薬にもなる。
■ 社畜にとっての「週36万円」の意味
ここで、あえて社畜視点で考える。
月給30万円の会社員
ボーナス込み年収500万
手取り月25〜30万
それに対して、
👉 TSYYは「週36万円」
しかもこれは
上司の顔色を見ない
会議に出ない
KPIもない
評価制度もない
**完全な“無言の収入”**だ。
私はここで、はっきり言う。
この分配金がある限り、
社畜であり続ける理由は「生活費のため」ではなくなる。
社畜を続けるかどうかは、
選択の問題になる。
■ 分配金は「自由を買っている」
TSYYの分配金は、
贅沢をするための金ではない
見せびらかす金でもない
「時間を買う金」だ。
・早朝にウォーキングへ行ける
・モーサテを落ち着いて観られる
・相場が荒れても焦らない
・上司の一言で人生が揺れない
この精神的安定こそ、
TSYY最大のリターンだと私は思っている。
■ 第1章まとめ
TSYY 2万株
週次分配金:税引後 約36〜38万円
含み損は一時80万 → 現在20万台
それでも戦略はブレていない
なぜならこれは
「一発逆転投資」ではなく
「マネーフロー装置」だからだ。
第2章 社畜の総資産――TSYY「2万株」戦略という選択
1.総資産8,200万円という現在地
2025年12月19日時点。
私の総資産はおおよそ 8,200万円台 に到達している。
内訳は極めてシンプルだ。
不動産(現物):約4,000万円
株式(現物):約2,000万円
年金・積立系: 約2,000万円
現金・暗号資産:200万円台
そして、株式2,000万円のほぼ全額をTSYYに集中させている。
これは「分散投資」とは真逆のように見える。
だが、この構成は衝動ではなく、社畜という立場から逆算した必然の戦略だ。
2.なぜ「社畜」はキャピタルよりキャッシュフローなのか
会社員という立場は、一見安定しているようで、実際は極めて脆い。
給与は毎月固定
上昇率は年1〜2%
評価は他人次第
体調・人間関係・上司ガチャに左右される
つまり、時間と体力を切り売りする構造に縛られている。
ここで株式投資においても、
値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う
含み益を眺める
暴落時に精神が削られる
という戦い方をしてしまうと、
社畜は「会社」と「市場」の二重搾取に耐えることになる。
だから私は、発想を逆転させた。
「株価が上がるかどうか」ではなく
「今週いくら入金されるか」
ここに軸を移した。
3.TSYY 2万株という“装置”
TSYYを2万株保有することで、
現在の分配水準では 週あたり約36〜38万円前後 が発生する。
これは何を意味するのか。
月換算:約150万円
年換算:1,800万円超(税引前ベース)
重要なのは、
この金額が「労働と切り離されている」ことだ。
上司に怒られなくても
会議に出なくても
評価面談がなくても
市場が動いていれば、
自動的にキャッシュが生まれる
TSYYは、私にとって「銘柄」ではない。
マネーフローを生む装置だ。
4.含み損があっても迷わない理由
現在、TSYYには
一時80万円前後 → 直近では20万円台まで縮小した含み損 が存在する。
だが、正直に言う。
含み損は、ほぼ見ていない。
なぜなら、
1週間で30万円以上が入金される
1か月で含み損を“時間で回収”できる
評価損益は感情を揺さぶるだけ
だからだ。
キャピタル型投資では
「含み損=失敗」という認識になりやすい。
しかし、
インカム型では含み損は“揺れ”でしかない。
重要なのは、
分配が続くか
マネーフローが止まらないか
この2点だけだ。
5.「2万株」で一旦止めるという判断
私は無限にTSYYを積み上げるつもりはない。
理由は明確だ。
リスク集中の限界点
市場構造の変化リスク
分配減額リスク
そのため、
2万株=約2,000万円前後 を
一つの“上限ライン”として設定している。
ここまで来れば、
生活費は完全にカバー
不動産CFと合算すれば月200万円超
社畜を「辞める・続ける」を選べる位置
に立てる。
投資の目的は、
お金を増やすことではなく、選択肢を増やすことだ。
6.社畜にとっての「勝ちポジション」
この2万株戦略によって、
私はようやく「守りの人生」から抜け出せた。
上司に媚びる必要はない
無理な残業をしなくていい
嫌な案件は断れる
なぜなら、
「最悪、会社を辞めても死なない」
という状態に入ったからだ。
これは金額の問題ではない。
精神のポジションの問題だ。
7.r>gを個人レベルで実現する
経済学で言われる
r(資本収益率)>g(経済成長率)
これを個人で体感できるのが、
TSYYのような高頻度インカム戦略だ。
労働成長率:年1〜2%
資本収益:週単位で発生
ここに気づいた瞬間、
社畜という立場は「戦略的に使うもの」へ変わる。
8.この章の結論
TSYY2万株戦略は、
ハイリスク投資でも
ギャンブルでもなく
「社畜という制約下で最も合理的な選択肢」 だ。
含み損は恐れるものではない。
恐れるべきは、
マネーフローのない人生
労働一本足打法
逃げ場のない会社依存だ。
第3章 TSYY株価上昇の謎――なぜ含み損は急速に縮小したのか
TSYYを2万株保有していると、日々の値動きはもはや「気になる」レベルを超え、「生活の一部」になる。
朝起きてチャートを見る。分配金情報を確認する。
そして含み損益を一度だけ確認し、あとは見ない。
この距離感を保てるようになったのは、TSYYという商品構造を身体感覚で理解し始めたからだ。
直近、TSYYの含み損は一時80万円規模まで拡大していたが、現在は20万円台まで急速に縮小している。
短期間でこれほど含み損が改善するのは、通常の高配当ETFではあまり見られない現象だ。
では、何が起きていたのか。
この章では、TSYYの「株価が上がった理由」を、テスラ株・市場心理・商品設計の3点から整理していく。
- TSYYは「テスラ連動ETF」ではない
多くの人が勘違いしているが、TSYYは単純なテスラ株2倍ETFではない。
TSYYの正体は、
テスラ株の値動きをベースに
オプション(主にコール売り)を組み合わせ
そのプレミアムを分配金として吐き出す
インカム特化型・戦略ETF
である。
つまり、
テスラが爆上げ → TSYYはそこまで上がらない
テスラが暴落 → TSYYは下がるが、一定程度は緩衝される
という歪んだ値動きをする。
ここが「TSYY株価がテスラと合わない」と感じる最大の理由だ。
- テスラ株は「調整」、TSYYは「安定期」に入った
直近のテスラ株は、
500ドル付近から急騰
その後、470ドル台まで調整
という典型的な過熱→調整フェーズに入っている。
この局面で起きたのが、
テスラ株:短期勢の利確・下落
TSYY:オプションプレミアムが安定的に積み上がる
という逆転現象だ。
TSYYは、
✔ テスラが「横ばい〜緩やかな上下」をする局面
✔ ボラティリティが高い状態
で最も強い。
なぜなら、
上下に揺れるほど、コール売りのプレミアムが増えるからだ。
結果として、
株価は大きく下げず
分配金原資は潤沢
市場が落ち着くにつれ、ETF価格もじわじわ戻る
という、TSYYにとって「一番おいしい環境」が整った。
- 「含み損が減った」最大の理由は、実は株価だけではない
ここが重要なポイントだ。
多くの人は、
含み損が減った=株価が上がった
と考える。
しかしTSYYの場合、
株価の戻り
分配金の積み上げ
この2つが同時進行している。
あなたのケースでは、
週36万円前後の分配金
1か月で約150万円前後
数か月で数百万円規模のキャッシュイン
が、含み損を実質的に削っている。
評価画面に表示される「含み損20万円」は、
分配金を無視した「帳簿上の数字」
にすぎない。
実態としては、
キャッシュは既に回収され
リスク量は減り
ポジションは軽くなっている
この構造を理解すると、
評価損益の数字に精神を支配されなくなる。
- なぜ「今」TSYYは戻りやすいのか
現在の市場環境は、TSYYにとって極めて相性が良い。
米CPIは前年比+2.7% → インフレ鈍化
利下げ期待は継続
ハイテク株は一度調整し、過熱感が後退
だがAI・EVテーマは死んでいない
つまり、
「急騰はしないが、完全崩壊もしない」
この中途半端な相場こそ、TSYYの得意分野だ。
市場が恐怖に傾きすぎるとTSYYも下がる。
だが今は、
恐怖ではない
熱狂でもない
この宙ぶらりん相場。
だからこそ、
TSYYの価格はじわじわ戻り、
含み損は静かに削られていく。
- 含み損が減ったことで見えてくる「次の問い」
ここまで来ると、次に浮かぶ問いはこうだ。
TSYYは、どこまでベットしていいのか?
2万株は多すぎるのか
まだ積み増すべきなのか
それとも、これが上限なのか
この問いは、
株価の問題ではなく、人生設計の問題に変わってくる。
次章では、
TSYYにどこまで資産を集中させるのか
「週36万円」というマネーフローをどう使うのか
社畜という立場と、金融資産の関係
をテーマに、さらに踏み込んだ戦略を整理していく。
第4章 TSYYにどこまでベットするか――「集中」と「破滅」の境界線をどう引くか**
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TSYYに投資していると、必ずこの問いにぶつかる。
**「どこまで突っ込んでいいのか」**という問いだ。
これは単なるポジションサイズの問題ではない。
人生戦略そのものに関わる問いだ。
■ なぜ「TSYYに全集中」は危険だと言われるのか
一般的な投資理論では、TSYYのような商品はこう分類される。
レバレッジ構造を内包
原資産(テスラ)への依存度が高い
オプション戦略由来の価格劣化リスク
分配金は「保証」ではない
つまり教科書的には、
「ポートフォリオの一部に留めるべき商品」
とされる。
ここまでは正しい。
だが、社畜という立場を考慮すると話は変わる。
■ 社畜にとって最大のリスクは「価格変動」ではない
社畜の最大リスクは何か。
株価下落?
分配金減少?
違う。
時間を奪われ続けることだ。
給与は横ばい
物価は上がる
評価は曖昧
異動一つで人生が揺らぐ
この構造の中では、
「年利〇%」の議論はほとんど意味を持たない。
重要なのは、
現金が“自動的に”入ってくる仕組みをどれだけ早く作れるか
これ一点だ。
■ TSYYは「資産」ではなく「装置」として考える
TSYYを通常の株と同じ目線で見ると、判断を誤る。
TSYYは、
成長株でもない
債券でもない
配当株でもない
**「キャッシュフロー生成装置」**だ。
しかもこの装置は、
週次で動く
数字が即フィードバックされる
精神的な可視化効果が極めて高い
ここが重要だ。
■ 2万株という数字の意味
2万株という数字は、単なる量ではない。
あなたのケースでは、
投下資金:約2,000万円
含み損:一時80万 → 現在20万台
週次分配金:おおよそ36〜38万円
この状態は何を意味するか。
「価格が多少ブレても、現金流入がそれを上書きするフェーズに入った」
ということだ。
これは心理的にも戦略的にも大きい。
■ どこからが「やりすぎ」になるのか
では逆に、どこからが危険か。
判断基準はシンプルだ。
① 生活費がTSYYの分配金に完全依存した瞬間
→ 危険
② 分配金減少=即パニックになる状態
→ 危険
③ 他資産を全て犠牲にしてTSYYを積み増す
→ 危険
あなたは今、まだこの段階にはいない。
不動産CF:月34万
年金資産:約2,000万
現金・暗号資産も保有
つまり、TSYYは「柱の一本」ではあるが、
唯一の命綱ではない。
このバランスが極めて重要だ。
■ TSYYは「増やし続ける商品」ではない
ここは誤解されがちだが、
TSYYは 無限に積み上げる商品ではない。
理由は明確だ。
原資産の変動次第で分配金は変わる
レバレッジ商品の宿命として長期劣化がありうる
市場環境が変われば最適解も変わる
だから戦略はこうなる。
「ある水準まで集中的に積み、
その後は“維持+再配分”に移行する」
あなたにとって、その水準が
**「2万株前後」**だったというだけだ。
■ TSYYの役割は「社畜脱出の助走」
TSYYはゴールではない。
ゴールは「時間の主導権」
ゴールは「選ばない自由」
ゴールは「働いてもいいし、働かなくてもいい状態」
TSYYはそのための 助走装置 だ。
分配金で精神を安定させ
分配金で選択肢を増やし
分配金で“恐怖耐性”を鍛える
このフェーズに入った人間は強い。
■ 「迷わない理由」は合理性ではなく構造にある
含み損があっても迷わない理由は、
「テスラを信じているから」ではない。
毎週キャッシュが入る
不動産と分散している
生活費を即は侵食しない
この構造があるからだ。
投資とは、信念ではなく設計である。
次は 第5章
「現物資産とペーパー資産のメリット・デメリット」 を書けば、
TSYY戦略が「点」ではなく「面」として完成します。
第5章 現物資産とペーパー資産──社畜が「最後に立つ場所」を間違えないために
ここから先は、
「資産を増やす話」ではない。
**「人生を壊さずに、資本主義を抜ける話」**だ。
私は今、TSYYに2万株、約1,900万円を投じている。
毎週36万円前後の分配金が入り、
含み損は一時100万円超から、いまは20万円台まで戻ってきた。
この状況だけを見ると、
こう思う人もいるだろう。
「もうTSYYだけでいいじゃないか」
「このまま全ツッパすれば最速で自由では?」
だが──
私はここで一度、立ち止まって考えた。
■ なぜ“有料パート”でこの話をするのか
なぜなら、この問いは
表では語れない領域だからだ。
Xでは短すぎる
YouTubeでは誤解される
無料noteでは重すぎる
だが、
ここを誤ると、10年後に必ず後悔する。
■ ペーパー資産の「中毒性」
TSYYは、正直に言って 麻薬的だ。
毎週分配金が入る
価格変動よりキャッシュフロー
働かなくても数字が増える
これは、
社畜にとってあまりにも強い成功体験になる。
だからこそ危険だ。
ペーパー資産のメリット(本音)
まず、良い点から書く。
圧倒的な流動性
少額から拡張できる
仕組みがシンプル
管理コストがほぼゼロ
TSYYはその極致だ。
時間・場所・人間関係から完全に切り離された収入。
これは革命的だ。
だが、最大の弱点がある
それは──
「世界が壊れたとき、何も残らない」
という一点。
■ 現物資産が“最後に残る理由”
私は不動産を持っている。
アパート1棟
戸建て3戸
正直に言えば、
TSYYほど楽ではない。
修繕
税金
手続き
人間対応
面倒だ。
だが、それでも 現物を手放さない理由がある。
現物資産の本当の価値
それは、
住める
貸せる
売れる
担保になる
**「生存に直結する」**ことだ。
ペーパー資産は
あくまでシステムが動いている前提で成立する。
■ 社畜がやりがちな“致命的ミス”
それは、
ペーパー資産で勝ち始めた瞬間、
現物をバカにし始めること。
私は、
過去の自分にそれをやりかけた。
■ 私の結論:TSYYは「攻め」、現物は「城」
この章で伝えたい結論は、これだ。
TSYY=攻撃力
現物資産=防御力
どちらか一方では足りない。
TSYYにどこまでベットするか
私はこう決めている。
TSYYは マネーフロー生成装置
上限は「生活を変えるのに十分な量」
それ以上は 現物に変換する
なぜなら、
キャッシュフローは
“数字の自由”をくれるが、
現物は“生存の自由”をくれるからだ。
■ 社畜が「最後に立つ場所」
社畜は、
いつ切られるか分からない。
会社
制度
年金
終身雇用
全部、幻想だ。
だから私は、
TSYYで 時間を買い
現物で 場所を確保し
最終的に どこにも縛られない状態を作る
それをゴールにしている。
■ この章をここまで読んだ人へ
ここまで読んだあなたは、
もう「配当自慢」を見に来た人ではない。
人生設計を考えている人間だ。
だから、
最後にこれだけは言わせてほしい。
ペーパー資産は“速い”
現物資産は“強い”
そして、
速さと強さを両立した人間だけが、
静かに社畜を終わらせられる。
この続きを、
私はこれからも書き続ける。
TSYYがどうなるかではない。
**「その後、私はどこに立っているか」**の記録だ


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