まえがき
この本は、人生をただ「頑張って働く」だけのものにしないための処方箋である。
毎朝、満員電車に揺られ、顔をこわばらせて出勤する生活。
金曜の夜にだけ「自分に戻れる」ような生活。
果たして、それは「生きている」と言えるだろうか?
潮凪洋介氏は言う――**「アソビを仕事にせよ。人生はもっと自由でいい」**と。
この書は、単なる起業のハウツーではない。
“好き”を“稼ぐ”に変える勇気と手段を持ち、
自分の人生を自分でプロデュースするための、魂のマニュアルだ。
目次
【はじめに:働くとは、“稼ぐ”と“生きる”を一致させること】
第1章:「遊び」が最強のビジネス資産になる理由
あなたは「遊び」と聞いて、どんなイメージを抱くだろうか?
無駄なもの? 息抜き? あるいは仕事からの逃避?
だが、潮凪洋介氏が本書『アソビジネス大全』で提唱するのは、その真逆の発想だ。
――「遊び」は、人生とビジネスのすべてを変える、最強の資産である。
■ 遊びは「個性」と「熱」を解き放つ
人間は、遊んでいるときにこそ“本来の自分”を取り戻す。
制約のない状態で心がワクワクし、自由な発想が生まれ、他人の目や常識の縛りを超えて、自分だけの価値観に立ち返ることができる。
この「遊びの状態」こそが、ビジネスにおいて圧倒的な差別化を生む源泉となる。
画一的な仕事を、個性あるプロジェクトに昇華させる。
退屈なプレゼンを、魂が宿る表現に変える。
なぜなら、そこには“自分自身の熱”が乗っているからだ。
潮凪氏は、こうした熱こそが共感を呼び、顧客や読者の心を動かし、人生を切り拓く原動力になると説く。
■ なぜ「真面目に働く人」ほど損をするのか?
多くの人は、遊びを“役に立たないもの”として切り捨ててきた。
学生時代、社会に出てから、周囲から言われ続ける。
「遊んでないで、真面目に働きなさい」
「そんなことしても、お金にはならない」
「遊びは趣味の範囲でとどめるべきだ」
だが、著者はその価値観を根底からひっくり返す。
むしろ、「真面目に働くだけ」の人こそ、人生と収入の可能性を自ら狭めているのだと。
なぜなら、与えられた仕事を淡々とこなす人には、代替性がある。
だが、「自分だけの遊び」から価値を生み出せる人は、代えがたい存在になる。
つまり、遊びをビジネスに変換できる人は、常に“希少性”の高い人材になるのだ。
■ 「遊び」が金になる時代が来た
SNS時代、YouTube時代、AI時代――。
今の社会は、かつてないほど“個人の遊び”が収益化しやすい構造になっている。
たとえば…
釣りが好きな人が、釣りYouTubeを始めて広告収入を得る
スパイスカレーが趣味の人が、Instagramでレシピを発信し、電子書籍を出す
アウトドアを愛する人が、noteでレビュー記事を書き、スポンサーを得る
かつて「遊び」で終わっていたものが、「情報発信」や「体験の提供」と組み合わさることで、ビジネスになるのだ。
しかも、こうしたビジネスは「楽しい」「無理がない」「続けられる」ため、消耗せずに成長し続けるという大きなメリットがある。
■ 「遊び」を封じてきた社会通念から脱出せよ
とはいえ、多くの人が遊びを仕事にできないのは、社会に植え付けられた「正しさ」の呪縛があるからだ。
たとえば、次のような思い込みがある。
仕事と遊びは分けるべきだ
遊びでお金を稼ぐのは不謹慎だ
稼ぐためには、苦労しなければならない
だが潮凪氏は、これらを明確に「幻想」と切り捨てる。
本書全体を通じて繰り返し述べられるのは、
「遊びを突き詰めれば、それが最も強く、最も自分らしく稼げる道になる」
という哲学だ。
遊びには、夢中になるエネルギーがある。
好きだからこそ、深く学び、飽きずに挑戦し、誰よりも語れるようになる。
その「深さ」こそが、信頼と報酬を呼び込むのだ。
■ 自分の中に「遊びの芽」を見つけよう
最後に、読者に求められるのは“遊びの棚卸し”である。
子どものころ夢中になったこと、今でもワクワクすること、人に語りたくなる体験――
それこそが、ビジネスの原石であり、人生を変える入口となる。
次章では、どのようにして「自分の遊び」を見つけ、それを“価値”に変えていくのかを具体的に掘り下げていく。
あなたの中にある“火種”を見つけ出し、灯火を灯す準備はできているだろうか?
第2章:「好き」を棚卸しして“稼げる遊び”を見つける方法
「遊びがビジネスになる」と言われても、こう思う人は多いだろう。
「そもそも自分に“遊び”なんてあるのか?」
「趣味はあっても、仕事にできるほどではない」
「好きなことは色々あるけど、何が向いてるのか分からない」
だが安心してほしい。
本章では、潮凪洋介氏が提唱する“遊びの棚卸し”メソッドに基づき、
あなたの中に眠る「稼げる遊びの原石」を発掘していく。
■「好き」には3つの層がある
潮凪氏は、「好き」という感情には3つの層があると説く。
衝動型の好き(例:ゲーム・SNS・スイーツなど)
一時的な快楽に近く、習慣的・受動的な好み。
没頭型の好き(例:釣り・料理・旅行・読書など)
時間を忘れて没頭でき、自分から能動的に行動する。
表現型の好き(例:文章を書く、語る、教える、企画するなど)
人に伝えたり形にするのが好きなタイプ。ビジネスとの親和性が高い。
まずはこの「3層の好き」を意識しながら、紙とペンを手にとってほしい。
あなたの中にある“好き”をすべて書き出してみよう。
小さなことでもいい。むしろ、くだらないと思えることほど、宝の山だ。
■ 遊びを「自分資産」に変える質問10
次に、以下の10の質問に自問してみよう。
潮凪氏が“自分資産を言語化する黄金の問い”として紹介しているものである。
子どものころ、夢中になっていた遊びは?
今でも、やると時間を忘れることは?
お金にならなくても続けたいことは?
誰かに「すごいね」と褒められた経験は?
逆に「それ、意味あるの?」と笑われたことは?
本やSNSでつい検索してしまうテーマは?
話し出すと止まらなくなる話題は?
お金をかけてしまう趣味や活動は?
「やってみたいけど、怖い」と思っていることは?
どんなときに「生きてる」と感じるか?
この問いに真剣に向き合えば、あなたの“魂の遊び”が必ず見えてくる。
それは他人には理解されにくいかもしれない。
でも、それこそが“あなたにしかできないビジネス”のタネだ。
■ 遊びの共通点には“強み”が隠れている
書き出した「好き」を見返してみよう。
何か共通する“型”が見えてこないだろうか?
たとえば――
どれも「人と関わること」が好き → コミュニケーション型
「情報を調べる・まとめる」が多い → リサーチ型
「作る・表現する」が好き → クリエイティブ型
「体を動かす・体験する」が多い → アクティブ型
潮凪氏は、これを“遊びの強み分類”と呼んでいる。
この分類を元に、「どんな届け方が向いているか」を考えるのだ。
たとえば――
コミュニケーション型 → オンラインサロン、カウンセリング、講座
リサーチ型 → レビュー系ブログ、比較サイト、データ発信
クリエイティブ型 → YouTube、note、ハンドメイド販売
アクティブ型 → 体験型ツアー、Vlog、イベント主催
遊びの強みと発信手段が一致したとき、あなたは“無理なく、最も自然に”発信できるようになる。
■ 「やりたいけど怖い」こそ、最大の原石
棚卸しをしていると、次のような“引っかかり”が出てくる人もいる。
「やってみたいけど、恥ずかしい」
「自分なんかが発信していいのか?」
「上には上がいるし、稼げる気がしない」
だが著者はこう断言する。
「“怖さ”の中にしか、本当の遊びはない」
怖いのは、「本音だから」だ。
本当にやりたいことだからこそ、失敗したら傷つくのが怖い。
つまり、“やりたいけど怖い”という感情の正体は、
あなたの中で“魂が震えている場所”である。
潮凪氏は、この感情に正直になることが、アソビジネスの第一歩だという。
■ 今日から始める「遊び資産リスト」作り
最後に、あなただけの「遊び資産リスト」をつくってほしい。
コピーする編集する
<遊び資産リスト例>
・釣り→釣果日記をブログ化→広告収入
・旅行→ホテルのレビュー記事→アフィリエイト
・料理→レシピ動画→YouTube収益化
・会話好き→音声配信→ファンコミュニティ形成
まずは一つからでいい。
「好きなことを誰かに届ける」ことが、
“アソビジネスの種”となり、やがて“木”となる。
次章では、この“遊びの種”を、どうやって価値に育てていくのか。
つまり、「どうやって収益化するか」について、具体的な戦略に踏み込んでいく。
第3章:遊びを“価値”に変えるための発信戦略
■ 遊びは「共有」して初めて価値になる
「好きなことはある」「遊びの種も見つけた」
――でも、それだけでは終わらない。
潮凪氏はこう説く。
「あなたの遊びは、他人に“届けて初めて”価値になる」
つまり、発信してこそ、ビジネスになる。
どんなに魅力的な趣味やこだわりを持っていても、
誰かに見つけてもらえなければ、ゼロと同じ。
「遊び→価値→収益」へと変えていくには、発信戦略が鍵を握る。
■ 発信のスタイルは「素直・一貫・共感」で決まる
では、どんな発信が人を惹きつけるのか?
潮凪氏は、以下の“3原則”を挙げる。
素直(自分の言葉・等身大の発信)
→かっこつけずに、本音で語る。飾らない体験談が共感を生む。
一貫(テーマとトーンがブレない)
→「誰に」「何を」「どんな温度感で」伝えるかを絞り、軸を保つ。
共感(読者が自分を投影できる)
→「過去の自分」や「悩める人」を思い浮かべながら発信する。
発信は、完成されたコンテンツよりも、「途中経過」が面白い。
できてない自分も、試行錯誤も、そのまま見せていい。
むしろその方が、人の心に響くのだ。
■ 5つの代表的な「アソビジネス発信媒体」
潮凪氏は、以下の5媒体を「アソビジネスに適した発信ツール」として紹介する。
媒体 | 特徴 | 例 |
YouTube | 映像による“臨場感”が伝わる。初期編集はCanvaやCapCutでOK | Vlog、解説、レビュー、料理、旅動画など |
note/ブログ | 書くのが得意な人向け。SEOや広告、サブスクも視野に | 釣り日記、体験談、人生論、レビュー系 |
写真・短文・ストーリーで感性を共有。女性向け趣味に強い | 料理・DIY・読書・インテリアなど | |
X(旧Twitter) | 思考の断片をシェア。拡散性が高く、ファン獲得の入口に | 格言、価値観、ライフスタイル系 |
音声配信(stand.fm/Spotify) | 話すのが得意な人向け。BGM・声で癒し・安心を提供 | 夜の雑談、読書語り、心の話など |
「得意な表現 × 遊びジャンル」の組み合わせを見つければ、自然体のまま発信できる。
潮凪氏は、**「“無理せず続けられる発信”が最も強い」**と断言している。
■ 「好きなこと」から“誰かの役に立つこと”へ
ここで重要なのは、“好きなこと”を“誰かの役に立つ形”に翻訳することだ。
たとえば――
「料理が好き」→「忙しい人向けに10分レシピを発信」
「旅が好き」→「子連れ旅行の持ち物・安宿まとめ」
「読書が好き」→「1冊5分でわかる本要約を発信」
自分の好きなことが、「誰かの悩みを解決」したり「知りたい情報」になれば、
その瞬間、遊びは価値を持ち、信頼と報酬に変わっていく。
■ 最初の100人に向けて届ける
潮凪氏は、“最初に意識すべきは1万人ではなく、100人だ”と語る。
なぜなら、濃い100人のファンが、あなたの基盤になるから。
毎回読んでくれる読者
コメントをくれるフォロワー
あなたに共感し、応援してくれる人たち
この100人がいれば、noteの有料化、コミュニティ、イベント、商品販売――
どんな展開にも広げていける。
逆に、数字だけのフォロワーを追っても、“応援者”にはなってくれない。
■ 発信で得られる「非金銭的報酬」の大きさ
ビジネスというと、すぐに“お金”を考えがちだが、
潮凪氏が強調するのは、**非金銭的報酬(=人生の充実)**だ。
共感の声
人との繋がり
自己承認感
心の豊かさ
自分軸の確立
これらは、会社の肩書や役職、年収では得られない“人生の報酬”だ。
■ 「まず投稿してみる」が未来を変える
最後に著者はこう語る。
「完璧を目指すな。まず出せ。世界が動くのは“投稿した瞬間”からだ。」
どんなに小さくても、一つの投稿があなたの未来を変える。
そして、その発信が、見知らぬ誰かの希望になることもある。
第4章では、この“発信”を収益に結びつける実践ステップ――
つまり、マネタイズ方法とビジネス構築へと進んでいく。
第4章:遊びを“収益”に変えるマネタイズ戦略
■ 「遊びの熱量」をお金に変える覚悟
“遊び”が「好き」や「情熱」で終わっているうちは、まだビジネスではない。
潮凪洋介氏はこう明言する。
「稼ぐためには、覚悟がいる。
だが“好き”に“覚悟”を足せば、唯一無二のサービスになる」
つまり、
ただの「趣味」から一歩抜け出し、誰かに届けるプロ意識が加わった瞬間、
遊びは“価値あるビジネス”に変貌するのだ。
■ 「無形の遊び」を収益化する6つの黄金パターン
潮凪氏は、自らの実践と1000人以上の指導経験から、
“遊びを収益に変える6パターン”を導き出している。
収益化パターン | 説明 | 具体例 |
① 発信広告型 | SNSやYouTube、ブログなどに広告収益を組み込む | YouTube広告、note広告、アフィリエイト収益 |
② 教育コンテンツ販売型 | 自分のノウハウを講座やPDF教材にして販売 | オンライン講座、eBook、Udemyコース |
③ コミュニティ運営型 | 同じ興味を持つ仲間と有料サロン・会をつくる | サブスク制サロン、月額LINEグループ |
④ 商品化・物販型 | オリジナル商品やグッズを販売する | ハンドメイド作品、オリジナルグッズ販売 |
⑤ イベント/体験販売型 | 現地イベントや遊びの“体験”を有料で提供 | 料理教室、写真ツアー、キャンプ体験 |
⑥ メディア/企業との連携型 | 自分の発信を通じて企業案件やタイアップを得る | Instagram PR投稿、企業向け発信代行 |
■ マネタイズ前に準備すべき“3つの土台”
収益化の前に、以下3つの土台を整えておくことが成功の鍵だ。
自分の“好き”を絞り込む
→多趣味な人ほど「軸」を決める必要がある。深掘りされた1テーマが信頼を生む。
ターゲットを明確にする
→誰に届けたいのか? どんな悩みを解決したいのか?を言語化する。
世界観を構築する
→プロフィール画像、発信トーン、ビジュアル、言葉遣いなど、
“あなたブランド”を統一して魅せる。
潮凪氏は「収益は、信頼から生まれる」と強調する。
信頼を得るための最短ルートは、“一貫したあなたらしさ”だ。
■ 「1万円の壁」を超えれば、あとは繰り返し
潮凪氏は、自身の生徒たちにこう言う。
「最初の1万円を稼げ。
それが“自分にもできる”という証明になる」
最初から月収100万や独立を目指すのではなく、
「たった1人に、たった1商品を買ってもらう」ことをゴールにする。
noteで500円の本が2冊売れた
料理教室に1人来てくれた
自作ステッカーを10人が買ってくれた
この小さな成功体験が、再現可能な「型」となり、拡大していくのだ。
■ マネタイズで最も重要なのは「誠実さ」
どんなに素敵な遊びでも、売り方を間違えれば信用を失う。
潮凪氏は「お金が欲しいから売る」ではなく、
「必要な人に届ける責任感」が大事だと語る。
「このコンテンツは、誰の悩みを解決するのか」
「このサービスは、何に貢献するのか」
「自分が売りたいものは、相手にとって“買う理由”があるか」
この3つの視点を常に忘れないこと。
それが、長く愛されるアソビジネスの基本姿勢である。
■ 自分だけの「遊びビジネスモデル」をつくる
最後に潮凪氏はこうまとめている。
「誰もが、世界で一つだけの“遊びの経済圏”をつくれる」
自分が好きなこと
自分にしか語れないこと
自分にしかできない伝え方
これを核にすれば、あなたの遊びは、
世界中に価値を提供する“ブランド”になっていく。
次章では、こうして生まれたアソビジネスを、どう継続・拡大し、
自分らしい働き方・生き方につなげていくか――
「人生戦略」としての活用術へと進んでいく。
第5章:アソビジネスで生き方を変える人生戦略
■ 遊びが仕事になると「生き方」が変わる
潮凪洋介氏が本書で何度も繰り返すメッセージがある。
「仕事のために人生を使うのではない。
人生のために仕事を選び、自分で創り出す」
これは、従来の「雇われる」「働かされる」仕事観とは真逆だ。
アソビジネスとは、自分が心から好きなこと、ワクワクすることを起点に
“自分で仕事をつくる”行為である。
その結果、生き方そのものが変わるのだ。
■ 時間・場所・人間関係の自由を手にする
アソビジネスを確立した人たちは、以下のような変化を口にする。
時間の自由:「好きな時間に働けるようになった」
場所の自由:「海の近くで暮らせるようになった」
人間関係の自由:「会いたい人とだけ会えるようになった」
この自由は、単なる“贅沢”ではなく
**「本来の自分を取り戻すための必要条件」**だと潮凪氏は説く。
■ アソビジネスは「年齢」も「学歴」も関係ない
本章で取り上げられる事例には、以下のような人たちが登場する:
50歳で地方移住し、手作りアクセサリーの教室を開いた元会社員
子育てをしながらInstagramで発信し、ライフスタイル雑貨をプロデュースした専業主婦
学歴コンプレックスを乗り越えて、「美術館巡りブログ」で月30万円を稼ぐ大学中退者
共通点はただ一つ。
**「誰よりもその遊びが好きだった」**という熱量だけである。
■ 会社を辞めなくても、人生は変えられる
アソビジネスは“独立起業”をゴールにしているわけではない。
今の職場にいながら
週末や早朝の時間で
無理なく“好き”を育てる
という副業・複業型アプローチでも、人生を豊かに変えていくことは十分可能だ。
潮凪氏は言う。
「人生を変えるには、会社を辞める必要はない。
1週間に1時間、“好き”を発信するだけで、風向きは変わっていく」
■ “好き”を発信することで「仲間」が集まる
アソビジネスの最大の魅力は、単にお金や自由を得ることではない。
「同じ想いを持つ仲間」と出会えることだ。
好きなカメラについて語ったら、全国に写真好きの仲間ができた
自分の失敗談をブログに書いたら、「共感しました」というメッセージが届いた
手作り石鹸を販売したら、買った人が使った感想をくれた
こうして、好きなことでつながった人々が、あなたの人生の支えとなっていく。
■ 「自分を生きる」覚悟を持つ
アソビジネスで成功する人の共通点――
それは、「自分を生きる」覚悟があるということだ。
他人にどう思われるかではなく、自分がどう在りたいかを優先する
完璧でなくても、発信し、試し、学び続ける
小さな成功を積み重ねながら、自分だけの道を拓いていく
潮凪氏はこう結ぶ。
「アソビジネスは、人生そのものをアップデートする。
あなたの“好き”は、世界を変える力を持っている」
■ 次章への展望
ここまでで、遊びがどうビジネスになり、
どんなふうに人生を変えていくかが見えてきた。
次章では、いよいよ「どうやって影響力を広げ、ブランディングを強化していくか」
――つまり“あなたブランド”の創り方と育て方について深掘りしていく。
それは、単なる「遊びの発信」ではなく、
“共感”と“信頼”で繋がる未来への種まきである。
第6章:あなたブランドの構築と発信戦略
■ なぜ“あなたブランド”が必要なのか?
アソビジネスの成功の鍵、それは**“個人の魅力をブランド化すること”**である。
企業に勤めていたときは、会社の看板があった。
だが、アソビジネスでは自分自身が「看板」となる。
潮凪洋介氏はこう言う。
「誰でも“ブランド”になれる時代。
それは、選ばれる人になるための手段ではなく、“らしく”生きるための道しるべだ」
■ ブランドとは「記憶に残る印象」
「ブランド」というと、大きなビジネスや商品をイメージするかもしれない。
だが、ここで言う「あなたブランド」とは、
**“あなたという存在が、人の記憶にどう残るか”**である。
「いつも笑顔で希望をくれる人」
「自然と元気をもらえる発信をする人」
「優しい言葉で背中を押してくれる人」
あなたがどんな言葉を使い、どんな想いを届けているか。
それが、印象の積み重ねとなってブランドとなる。
■ ブランディングの3ステップ
潮凪氏は、あなたブランドを築くためのステップを、以下の3つに整理する。
① 自分の魅力を言語化する
どんなときに人から感謝されたか?
自分が夢中になれるテーマは何か?
どんな価値観を大切にしているか?
→ 自分の「強み・個性・価値観」を明文化することで、軸ができる。
② 自分の世界観をデザインする
ロゴ、配色、写真、言葉選び
SNSのプロフィールや投稿の統一感
アイコンやWebサイトの雰囲気
→ 一目で「あなたらしい」と感じてもらう世界観を整える。
③ 継続的に発信する
SNS(Instagram、X、YouTubeなど)で定期的に情報発信
無料のブログやメルマガでストーリーを共有
オンライン・オフラインでのイベントや講座
→ 小さな発信の積み重ねが、信頼を育てる。
■ あなたの言葉に「共感」が宿るとき
ブランドとは、見た目だけでなく「言葉」が命である。
特にアソビジネスでは、“人柄”が最も大切な商品。
だからこそ、自分の想いやストーリーを言葉で綴る力が重要だ。
潮凪氏は強調する。
「人は“情報”ではなく、“感情”に共感する。
等身大の言葉こそ、心を動かすブランドをつくる」
■ インフルエンサーでなくても良い
「フォロワーが少ないと意味がない」と思うかもしれない。
だが、アソビジネスでは「数より深さ」が重要だ。
1000人のうち、1人でも「あなたに会いたい」と言ってくれる人がいれば成立する
10人でも「毎日あなたの投稿を楽しみにしている」と思う人がいれば、その発信は価値になる
大切なのは**「あなたじゃなきゃだめ」と思ってくれる“濃いファン”**を育てること。
■ 発信が育てるのは「信頼」である
ブランドが育てるのは、「認知」ではない。
もっと深く、もっと静かで強いもの――**それは“信頼”**だ。
嘘をつかない
一貫性がある
失敗も正直に語る
他人の成功を心から応援する
これらの態度を発信の中で示していくことで、「人が人を紹介してくれる」状態が生まれる。
■ 実例:Instagramで世界観を発信し続けた人の物語
本書には、主婦で3児の母だった女性の事例が紹介されている。
彼女は子育ての合間に、Instagramで好きなカフェ巡りや日常の風景を投稿し始めた。
文章は短くても、写真には統一感があり、「優しい日常」の世界観があった。
やがて彼女は、
自分の撮った写真でカレンダーを制作
カフェ案内ブックを自主出版
地方でファンと集まるイベントを開催
“遊び”だったInstagramが“ビジネス”へと変化していった。
彼女が特別なスキルを持っていたわけではない。
ただ、「好き」という気持ちを素直に届け続けただけだった。
■ 「あなたに会いたい」と言われるブランドへ
最後に潮凪氏は語る。
「“この人に会いたい”“話してみたい”と思わせる力こそが、最大の資産」
アソビジネスで最も大切なことは、
「無理なく、でも自分らしく続けること」。
そして、目指すべきゴールは、
**「あなた自身がブランドになること」**なのだ。
第7章:アソビジネスをマネタイズする方法と仕組み化
■ 遊びが収益になる、その第一歩
「好きなことで生きていく」と聞くと、多くの人はこう思う。
「それで本当に食べていけるの?
遊びじゃ稼げないでしょ」
だが潮凪氏は真逆のことを断言する。
「むしろ“遊び”でしか、継続可能なビジネスは生まれない」
なぜなら、情熱と好奇心が尽きない“遊び”こそ、
時代が求める唯一無二の価値だからだ。
では、どうやってアソビジネスをマネタイズしていくのか。
この章では、遊びから収益を生む“仕組み”のつくり方を具体的に解説していく。
■ STEP① 「無償の活動」から始める
最初からお金をもらうことを目指すと、視野が狭くなる。
まずは「体験してもらう」こと、「共感してもらう」ことが優先。
無料イベントの開催
SNSでの発信(ブログ、X、Instagramなど)
noteでの無料エッセイ・ストーリー発信
コミュニティ参加やライブ配信
→ 自分の活動に“触れてもらう機会”を増やす。
「知ってもらう→好きになってもらう→欲しくなる」
という段階を踏まなければ、信頼は築けない。
■ STEP② 小さく売って、反応を見る
発信を通じて、ある程度ファンがついた段階で、
“軽い商品”をつくる。
500円のPDFレポート
1000円のワークショップ
3,000円の体験型講座
1万円以内のグループセッション
このとき重要なのは、
価格が安い=売れる、ではない。
「この人に頼みたい」「これはこの人から買いたい」と思わせることが重要だ。
■ STEP③ 価値を“再現可能”な仕組みにする
アソビジネスは「楽しい」だけでは、長続きしない。
その価値を「仕組み」として再現・提供できてこそ、安定的な収益が生まれる。
潮凪氏が提唱する仕組み化のフレームは以下の通り:
価値のパッケージ化
→ 自分の得意や知識を体系化(例:動画講座、PDF教材)
販売導線の設計
→ SNSやメルマガで無料→少額→高額へと興味を育てる
リピート構造の構築
→ 月額制のサロン、継続セッション、定期コンテンツ提供
提携・紹介による拡散
→ 他者とのコラボ、口コミ、紹介プログラム
■ 実例:カフェ好きが月30万稼ぐ“遊びのビジネス”
ある女性は「都内カフェ巡り」のInstagramを趣味で投稿していた。
反応が増え、1年後にはフォロワーが2万人超え。
そこで彼女は以下のような仕組みをつくった。
自作の「カフェ巡りマップPDF」(800円)を販売
月1回の「カフェ案内イベント」(3000円)を開催
「カフェ写真撮影講座」(1万円)を提供
地元カフェとタイアップして紹介料を得る
結果、1カ月で30万円以上の副収入を実現。
しかも、それはすべて「大好きなこと」だった。
■ マネタイズの基本は「組み合わせ」
潮凪氏はこう言う。
「一つの収入源だけでは不安定。
複数の小さな“遊び的収入”を組み合わせるのが理想」
たとえば:
月額制サロン(安定性)
単発講座(瞬発力)
オンライン教材(ストック)
イベントやグッズ(ファン化)
これらを組み合わせることで、
フロー収入(都度入るお金)
ストック収入(継続して入るお金)
のバランスが取れ、収益の土台が安定する。
■ 「価格設定」の考え方
価格は“自信”の現れでもある。
安くしすぎると「価値がない」と思われ、高くしすぎると「信頼が必要」となる。
潮凪氏は次のような法則を示す:
無料 → 体験と信頼の土台
1,000円台 → 入り口商品(情報・経験)
5,000〜30,000円 → 学びや変化を伴う本命商品
50,000円以上 → 本格的なコンサルやコーチング
また、価格を上げるほど、商品そのものではなく「関係性」や「信頼」が重要になる。
■ 「選ばれる人」ではなく、「愛される人」に
アソビジネスのマネタイズは、商品が優れているかよりも、
「あなたから買いたい」と思わせられるかが勝負。
・ブランド
・物語
・表現力
・共感力
・発信の一貫性
このすべてが「愛される人」になるための要素。
■ 稼ぎすぎると“遊び”が消える?
「マネタイズ」が進むと、遊びの純粋さが消えると恐れる人もいる。
だが、潮凪氏はこう語る。
「遊びを“やりたくないこと”に変えてはいけない。
だからこそ、自分の“好き”と“仕事”の境界線を意識する」
時にはあえて「無料でやる」ことが心のバランスになる。
稼ぐことより、「楽しさの総量」を増やすことを最優先に。
■ 収入が目的ではない。“自由”が目的である
最後に、潮凪氏はこう締めくくる。
「アソビジネスは、“お金”の話に見えて、実は“自由”の話なのです」
自分の時間を誰にも奪われない
自分の価値を自分で決められる
好きな人とだけつながっていける
そんな生き方を叶えるツールこそが、アソビジネスなのだ。
第8章:アソビジネスのSNS戦略とブランド構築
【はじめに:アソビを「物語」に変えるSNS時代の流儀】
現代のビジネスにおいて、SNSは単なる宣伝手段ではなく「信頼構築」「人格可視化」「物語発信」の最強ツールである。
アソビジネスとは、文字どおり「遊び心ある商売」だが、遊びには“共感”が必要であり、その共感はSNS上で爆発的に伝播する。
本章では、潮凪洋介氏が説く「人に伝わるアソビの魅せ方」、SNSでの立ち回り、ファン化戦略、炎上リスクの回避、発信ペルソナの育て方まで、徹底的に掘り下げる。
【1. SNSは“無料の舞台”である】
潮凪氏は「アソビビジネスは舞台だ」と語る。人は、物語に共鳴する。だから、日々のSNS投稿がその“舞台”なのだ。
日常を演出する:「今日は朝5時に起きて、海を眺めながらコーヒーを飲んだ」…このような投稿が、アソビビジネスの空気を作る。
遊びを魅せる:「サーフィン仲間と平日午後に遊んだ」「昼から仕事を休んで、釣りに出た」→この“自由”が人を惹きつける。
裏側を見せる:「イベント準備が大変」「集客に失敗した」など、リアルな失敗談が人の心を動かす。
��ポイント
「完璧」より「共感」。アソビビジネスのSNSは“演出されたリアル”が求められる。
【2. フォロワーは“共犯者”にする】
ただのフォロワーではなく、「物語の仲間」に引き込む戦略が重要。
発信に“参加させる”:「どちらのロゴがいい?」と質問形式で投稿 → フォロワーが一部に加わったと感じる。
応援したくなる存在になる:挑戦・失敗・再挑戦を発信すると「この人、応援したい」という気持ちが生まれる。
ファン限定ライブやオフ会でリアルとSNSを融合させることで、熱狂が生まれる。
【3. “自分ブランド”の構築法】
アソビビジネスの中心は“あなた自身”である。
だからこそ、「人」そのものに惹かれてもらう必要がある。
肩書きでなく、“生き方”を語れ
「肩書きは消耗するが、生き方は普遍だ」と潮凪氏は言う。自分の選んだライフスタイルを、そのまま見せよう。
キャラクターの一貫性:
「海を愛する人」「都会を嫌う人」「孤高の職人」…発信するキャラはブレてはいけない。
日々のSNS投稿は、すべて“そのキャラを補強する材料”にする。
【4. 炎上しない「無敵ゾーン」で生きる】
SNSはリスクも伴う。潮凪氏は、アソビビジネスの発信者に以下を勧めている。
否定を避け、肯定で語る:
政治・宗教・性など争点化しやすい話題には近づかず、自分の世界に徹する。
批判者に“反応しない”訓練:
SNSでの反論は無限ループ。アソビビジネスは「陽の世界」で勝負すべし。
DM、コメント欄は“管理”する勇気:
必要に応じてブロック、削除、スルーを使い、空間を守ることは“発信者の義務”である。
【5. 潮凪流「SNS三原則」】
写真は“光と空気”を映せ
→ 自分らしさの世界観を出すには、空間にこだわる。生活感と非日常感の融合。
テキストは“温度”を持て
→ 熱い想いがあるならそのまま書く。テンションを下げない。
共鳴投稿を“日常に溶かす”
→ ビジネスっぽすぎる投稿はウケない。遊びと仕事の区別を“溶かす”ことでファンが生まれる。
【6. “売らない”から売れる世界】
SNSで何かを売りたいとき、直接的に「買って」と言うのは逆効果。
潮凪氏は「売らずに魅せろ」と語る。
ビジュアル先行:まずは世界観やライフスタイルを“視覚で魅せる”
ストーリー展開:「なぜこれを始めたか」「失敗した経験」「再起の経緯」…そういった背景が購買意欲を高める。
結果報告で期待値UP:「こんなに楽しんでくれた」「こんな出会いがあった」→第三者の声を活用
【7. アソビSNSは“人生の保存箱”】
SNSは、アソビビジネスの宣伝ツールであると同時に、自分の生き様のアーカイブでもある。
潮凪洋介氏はこう語る。
「SNSとは、自分の人生を信じてくれた人への記録。
世界のどこかで、あなたの投稿を支えにしている人が必ずいる。」
【おわりに:無名の時代を大切にせよ】
発信を始めたばかりの時期こそ、最も自由で、最も創造的で、最も自分らしい。
「見られていない」時期こそ、最大限に自分を表現できる
「数字」より「好き」で投稿することで、真のファンが生まれる
潮凪氏が説くSNS戦略とは、人生をエンタメに変える作業そのものである。
それは「アソビ」と「仕事」の境界をなくす魔法であり、自分という物語を社会に共有していく壮大なプロジェクトなのだ。
第9章:アソビビジネスの“場づくり”とリアルイベント戦略
【はじめに:アソビの核心は“リアルな接触”にある】
SNSやオンラインだけでは完結しないのがアソビビジネスの醍醐味だ。
潮凪洋介氏は強調する。「人と人の“間”に起きる化学反応こそ、アソビの本質だ」と。
つまり、オフラインで“空気”を共有する時間と場所――それが本章のテーマである。
仲間を増やし、信頼を深め、コミュニティを育てていくために、「場を持つ」ことは必須である。
【1. なぜ“リアルの場”が必要なのか?】
信頼の深さがまるで違う
文章・画像・動画で伝えられることには限界がある。
“呼吸感”を分かち合うことで初めて、「この人を信じたい」と思われる。
偶発的な共鳴が起きる
オンラインでは予定調和になりがちだが、リアルの場では思いがけない共鳴・発見が頻発する。
それが“アソビ”の魔力となる。
熱狂は“場”で育つ
「そこに行くと、なぜか楽しくなる」――このような体験は、SNSでは得られない。
【2. “自分だけの場所”を創り出せ】
潮凪氏は、自らが経営する「潮凪STYLEサロン」「イベントバー」などを通して、物理的な場の重要性を訴えている。
公民館でもカフェでも海辺でも良い
大事なのは、“あなたらしい空気”があること。
地域のレンタルスペースでも、自宅でもOK。
回数より“継続”が命
単発イベントより、毎月1回でも継続開催することで“文化”になる。
参加人数は少なくていい
「10人の濃いファン」は、「1000人のフォロワー」に勝る。
【3. 潮凪流イベント設計:黄金の3原則】
主催者が一番楽しむこと
→ 主催者が笑っていれば、場は自然と温まる。
“語れる空気”を設計せよ
→ ガチガチのタイムテーブルではなく、「対話の余白」をつくる。
偶然の“発見”を織り込む
→ 簡単なワークや、お互いに話す場面を設けることで、参加者同士の交流が生まれる。
【4. コミュニティが“ブランド”になる】
潮凪氏のイベントには、強いファン層が存在する。その理由は「場を通じた信頼」があるからだ。
一緒に笑った記憶が、人を引き寄せる
SNSで1年フォローするより、1回一緒に遊んだ方が強い絆になる。
“自分ごと化”した仲間は離れない
イベントのスタッフ、受付、撮影などの役割を任せると、自然にファンが“共犯者化”していく。
“お客”ではなく“仲間”を増やす
アソビビジネスの最終形態は「一緒に楽しむ事業体」である。
【5. 続けるための“仕組み”を作る】
定例会化する:「第3土曜は〇〇ナイト」など、記憶に残る定番にする。
テーマを変える:「語る会」「創る会」「見る会」など、変化をつけて飽きさせない。
コラボで広がる:他のアソビ人と交差することで、世界が急拡大する。
潮凪氏も「誰かとのコラボをきっかけに“自分の常連客”が一気に広がった」と語っている。
【6. “告知”が苦手な人へ】
毎回の開催で“物語”をつくる
開催前→準備中→当日→アフターの様子を発信するだけで、自然と興味が集まる。
SNS投稿は“日記”でいい
イベント告知というより、「こんな楽しい日になりそう!」という雰囲気を伝えればOK。
“次に来たくなる空気”が最強の宣伝
→参加者が「また行きたい」と思えば、自然と次も埋まる。
【7. 潮凪氏の実例:100人規模の“アソビ学会”】
潮凪氏は過去に、「アソビの価値を共有するイベント」を企画し、全国から100人以上が集った。
場所:東京湾を見下ろす海辺のホール
形式:セミナー+音楽+飲食+自由トーク
結果:8割以上が次回も参加を希望
このように、“アソビ”は人を惹きつける力を持っている。
【おわりに:場を持つ者は未来を創る】
リアルな場を持つことで、アソビビジネスは次の段階へ進化する。
それは、収益の場であり、信頼の場であり、共鳴の場。
SNSや書籍では語れない“熱”と“余白”が、そこにはある。
潮凪氏の哲学はこうだ。
「結局、あなたという人間の熱を“直接感じたい”と思ってる人が、世の中には必ずいる。」
第10章:“アソビ×起業”で人生を自由にデザインする方法
【はじめに:働くとは、“稼ぐ”と“生きる”を一致させること】
潮凪洋介氏のメッセージは明快だ。
「アソビを仕事にするのではない。仕事をアソビにしてしまえばいい。」
この章では、遊び心を持ち、なおかつ現実的に“起業”していくためのロードマップを展開する。
決して難しい話ではない。すでにあなたは、アソビビジネスの素材を持っている。
必要なのは、“やり方”と“構え方”だけなのだ。
【1. “好き”を起点にする勇気】
「誰のために」を決めるだけで良い
たとえば、あなたが「海辺のキャンプが好き」なら、それを“楽しみたい人”のために企画するだけでいい。
それがもう、“商品”になる。
市場調査は不要、“体験価値”が命
他人がやっているかどうかではなく、「自分が夢中になれるか」が最重要。
趣味に“再現性”を持たせよ
1回で終わらせず、「誰でも同じ感動が得られる型」にすれば、それはビジネスになる。
【2. 潮凪流“アソビ起業”の黄金パターン】
自分だけの“アソビ哲学”を明文化せよ
→ なぜその遊びに惹かれるのか?どこに価値を感じるのか?言葉にしておく。
試験的イベントをやってみる
→ 10人集まれば十分。「楽しかった」「またやってほしい」という声が収益化の兆し。
参加費=共鳴の証
→ お金を払ってもらうことは“共犯者になる”ということ。まずは数千円から。
“繰り返せる構造”を創る
→ 1回で終わらせない。毎月・季節ごとに展開することで「文化」になる。
サブスク or オンライン化で“安定性”を持たせる
→ オフライン×オンラインの組み合わせが最強。
【3. 初期の資金・集客・商品構成はこう考える】
初期投資ゼロでも始められる
レンタルスペース、公園、Zoom…すべて“無料”か“格安”で実現可能。
集客は“あなたの言葉”が武器
友人へのDM、SNSの投稿、ブログ…肩書きより“熱”が人を動かす。
メニューは“3段階構成”が王道
①体験会(お試し)
②ワークショップ(学び・創造)
③コミュニティ(月額会員制)
【4. “アソビで稼ぐ”ことに罪悪感を持たない】
潮凪氏は語る。
「楽しんでいるのに、対価を得てしまっていいのか?と悩む人が多い。
でも、それこそ“生き方を売っている”という証明なんだ。」
“喜ばれた分だけ”が収入になる構造を
無理に価格を吊り上げず、自然に「これくらい払いたい」と思わせる商品力を目指す。
“自分を安売りしない”文化を持つ
あなたの経験・世界観・物語は、唯一無二の“価値”である。
【5. 起業の出口は“共に生きる仲間”を持つこと】
最終的に、アソビビジネスは「ひとり起業」の枠を超えていく。
仲間が集まり“場”になる
人が人を連れてくる。そこから、他の起業家との協業も始まる。
事業化より“生き方化”を目指せ
会社設立や法人化は、必要になったらやればいい。
まずは「アソビで暮らす」という状態をつくる。
人生の全時間が“遊び”になる日がくる
平日・休日の区別がなくなるほど、人生は楽になる。
【6. 潮凪洋介の“未来予想図”】
これからの起業家は「熱」を売る
情報、スキル、ノウハウよりも、“人間そのもの”に価値が生まれる時代。
コミュニティが通貨になる
SNSのフォロワーではなく、リアルで顔を知っている人の輪が力を持つ。
「大好き」を軸に起業した人が生き残る
好きなことを“使命”に変えられる人だけが、社会の変化を乗り越えていける。
【おわりに:自由と信頼の“アソビ起業”へ】
本書『アソビジネス大全』が提案するのは、単なる起業術ではない。
それは、「人生のつくり方」そのものである。
遊び心で生きる。
好きな人とだけ関わる。
時間も収入も、自分で選ぶ。
そんな世界を、今ここから始められる。
潮凪氏は、最後にこう言う。
「“働く”の再定義をしよう。
それは、誰かの期待に応えることではなく、
自分の心を裏切らないことだ。」
あとがき
本書を通して私たちは、「仕事とは生き方の表現である」という真理に気づかされた。
遊び、熱狂し、夢中になって取り組むものが、
やがて人を集め、感謝され、収入となる――。
そんな時代に、私たちは生きている。
遊び心を忘れず、自分の“好き”を貫く人間が、
社会を変え、人生を変えていく。
あなたの“アソビ”も、きっと誰かの希望になるだろう。
次にアクションを起こすのは、あなた自身だ。
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