第一章 資本主義との戦い ― r>gの現実を知る
世界は今、インフレと金利上昇のサイクルに入っている。
アメリカの政策金利は高止まり、日本も金融緩和の出口が見えない中で、
「働いて稼ぐ人」ほど疲弊し、「資産を持つ人」がますます富む構造が進行している。
経済学者トマ・ピケティが示した r>g(資本収益率>経済成長率) は、
もはや教科書上の理論ではなく、生活実感そのものだ。
私が意識しているのは、
“資本主義はルールが公平ではない”という事実。
会社に勤める者は、時間を売り、労働で稼ぐ。
しかしその報酬は、税金と社会保険料で削られ、残るのはわずか。
一方、資産を持つ者は、寝ている間にも増えていく。
r(資本収益率) を味方につけること。
それが「戦い方のルール」を理解する第一歩だ。
第二章 デフレの終焉とインフレ時代の資産戦略
長く続いたデフレの時代。
日本では「現金こそ安全」「借金は悪」という信仰が根強かった。
だが、今やその常識は崩壊しつつある。
物価は上がり、金の価格は過去最高を更新。
日経平均は5万円台を突破し、ドル円は160円前後。
円は、もはや“安全資産”ではなくなった。
この時代に必要なのは、**「名目」より「実質」**を見抜くことだ。
私の資産配分はこうだ。
不動産:4,000万円(49.9%)
年金:1,980万円(24.7%)
預金・暗号資産:1,234万円(15.4%)
株式(ETF含む):795万円(9.9%)
つまり、半分は現物で守り、半分は市場で増やす。
インフレが進めば、現金は価値を失う。
しかし、不動産やETF、配当株は「上がる側」に立つことができる。
この“守りと攻めの均衡”が、デフレ脱却後の生存戦略だ。
第三章 現物の力 ― 不動産がキャッシュを生む構造
私が不動産に注ぐ理由は、ただひとつ。
**「キャッシュフローが現実の命綱になる」**からだ。
現在、不動産総額は4,000万円。
内訳は、アパート1棟・戸建て3戸。
全て融資なし、つまりレバレッジゼロでのキャッシュフロー構築だ。
毎月の家賃収入は34万円。
管理・修繕・税金を差し引いても、
手元に残る純キャッシュは月25万円超。
「働かなくても毎月25万円が入る」――これが私の現実だ。
この現物の強さは、
ETFのように評価額が上下する「含み」ではなく、
実際の通帳に振り込まれる現金フローである点にある。
私は今、株式資産を一部現金化し、
利回り13%、1,800万円のアパートを買い増すかを検討している。
目的はただひとつ。
キャッシュフローを月50万円まで積み上げ、
“会社に依存しない生活基盤”を作ることだ。
第四章 指数と分配金 ― IGLD・JEPQがもたらす安定
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もうひとつの柱が、ETF投資によるインカム戦略。
現在の主力は IGLD(First Trust)2000株保有。
平均取得単価25.19ドル、現値24.23ドル。
評価損は−1,917ドル(約−17万円)だが、
年間分配金は 1,176,224円(年利14.9%)。
このリターンは、労働収入では到底得られない。
JEPQ、TSYYなども同じく「配当と成長を両立する仕組みETF」。
これらの強みは、
高配当かつ分散された構成
毎月分配でキャッシュフローが安定
為替ヘッジなしでドル資産を育てられる点
つまり、ETFは“半デジタル不動産”のような存在だ。
もちろん、ETFには「実態がない」と言う人もいる。
だが、ETFが生む分配金は、確実に現金として口座に届く。
これは、実物のアパートの家賃と変わらない。
第五章 健康資本と静かな反逆 ― 数字で生きる生存戦略
資本主義と戦う最大の武器は、健康だ。
どんなに資産を持っても、体が壊れれば意味がない。
私は毎日、ウォーキング20,000歩(15.7km)・筋トレ・断食・睡眠管理を続けている。
体重79.2kg、心拍46〜131bpm、
Fitbitによる健康スコア68。
マイオカイン(筋ホルモン)が出ると、メンタルも安定し、思考も冴える。
これは単なる運動ではなく、資本主義への抵抗運動だ。
ストレス社会で心身を壊す人が増える中、
体を鍛えることは「生き残りの条件」になっている。
社会は変わらない。
資本主義も止まらない。
だが、自分の資産と体は、自分で守ることができる。
サラリーは最低限でいい。
だが、数字では誰にも負けない。
静かに働き、静かに蓄え、静かに勝つ。
これが私の、そして同じ時代を生きるすべての“社畜”の反逆だ。



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