社畜の総資産 キャッシュはETFか不動産か | 40代社畜のマネタイズ戦略

社畜の総資産 キャッシュはETFか不動産か

投資
Pocket

第一章 総資産8,035万円の現実から見えるもの

2025年10月27日。
スマホに表示された資産総額は 8,035万8,384円。
数字だけを見れば、平均よりははるかに上。
けれど、正直に言えば「安心」はしていない。

内訳はこうだ。

不動産:4,000万円(49.8%)

年金:1,975万円(24.6%)

現金・暗号資産:1,243万円(15.5%)

株式:815万円(10.1%)

つまり、約半分が現物の不動産。
もう半分が、将来と数字に委ねた「信用の世界」だ。

この数字を見つめながらいつも思う。
――これはゴールではなく、「ようやくスタートラインに立っただけ」だと。

労働で稼いだお金をどう動かすか。
ETF(金融)で回すのか、不動産(現物)に変えるのか。
この選択が、これからの10年を左右する。


第2章 現物でしか得られない“確かさ”――アパートと戸建てが生む安心

自分が最も信頼しているのは「現物」だ。
現在、所有しているのはアパート1棟、戸建て3戸。
総額は 4,000万円。
ローンはゼロ。

毎月のキャッシュフローは 約34万円。
誰かが暮らし、家賃が振り込まれる限り、安定した現金が入る。
この“実在する安心感”が、不動産投資の最大の魅力だ。

橘玲さんが『黄金の羽根の拾い方』で語っていたように、
「お金持ちは“抜け道”を知っている」。
それは節税でも、権利でもなく――
自分でフローを作り出す方法を知っていることだと思う。

不動産は、まさにその代表例。

減価償却で節税できる

家賃収入は安定

土地の価値はゼロにはならない

現物には、ETFにはない「重み」と「手触り」がある。
市場が荒れても、アパートは立ち続ける。
AIバブルが崩壊しても、入居者は暮らし続ける。

不動産は“資産”であると同時に、“生活の現場”でもある。
資本主義の中で「実物を持つ」ということは、
他人の都合に左右されない時間を持つということだ。


第3章 ETFの魅力と不安――IGLDというもう一つの収入源

それでもETFには、確かに魅力がある。
たとえば、僕が保有しているのはこの2つ。

IGLD(First Trust Gold Income ETF):7,591,178円保有
 → 年利14.9%、年間配当 1,176,224円

TSYY(GXNDXカバードコール):少額保有

IGLDの配当だけで、毎月平均 約9.8万円。
これだけで「ひとつの給与」ができあがる。

ETFのいいところは、

管理不要

自動分配

売買が一瞬

時間を資産化できる点にある。
「動かなくても増える仕組み」こそ、金融資本の美学だ。

しかし同時に、どこか不安もある。
IGLDは“金のETF”だが、実際に金を持っているわけではない。
つまり、僕が手にしているのは「誰かが金を持っているという信用」。

この脆さは、不動産にはない。
ETFの画面は、どこまでいっても“デジタルな約束”でしかない。
相場が乱れれば、数字は一夜で変わる。

それでもETFを手放さないのは、
スピードと効率を知ってしまったからだ。
1日で上がり、1日で下がる。
その波にのれば、1年で数百万の差が生まれる。
ETFは、スピード資本主義の象徴だ。


第4章 r>gの法則と、社畜の自由の方程式

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

トマ・ピケティが『21世紀の資本』で示した有名な法則――
r>g(資本収益率は経済成長率を上回る)。

つまり、労働では資本に勝てないということ。
時間を切り売りする働き方では、上がることができない。

でも、橘玲さんの本を読むともう一つの答えがある。
「格差を嘆くより、“持たざる者”を脱することに集中せよ。」

結局のところ、重要なのは“持つ”ことだ。
それは、不動産でもETFでもいい。
“キャッシュを生む仕組み”を、どれだけ自分の手に持てるか。

僕たちは、労働だけに依存する時代を終えつつある。
静かに働き、静かに投資し、静かにフローを作る。
それが、令和の「社畜の逆襲」だと思う。


第5章 キャッシュが自由を買う――ETFか、不動産かの最終判断

手元のキャッシュは 1,800万円。
これをETFに回すのか、それとも不動産を買い増すのか。

結論を言えば、どちらも「正解」だ。
でもその中でも方向性はこう整理できる。

安定を取りたい人 → 不動産
 → 家賃収入は景気に左右されにくく、生活防衛資金にもなる。

成長を狙いたい人 → ETF(IGLD・JEPQ)
 → 為替と金利を味方につければ、配当+キャピタルで大きく伸びる。

最も強いのは、「どちらも持つ人」だ。
不動産が毎月のフローを生み、ETFがそのフローを再投資で増やす。
この循環ができた瞬間、
労働に依存しない人生が始まる。


おわりに ― 社畜が“静かに自由を買う”という生き方

この日誌は、特別な成功談ではない。
ただ、働きながら資本を積み上げてきた一人の社畜の記録だ。

ETFも、不動産も、完璧ではない。
どちらにもリスクがあり、迷いがある。
でも、迷いながら動き続けた人だけが、数字を積み上げられる。

キャッシュを生む現物を持ち、金融でそのキャッシュを増やす。
この戦略こそが、資本主義の中で“静かに勝つ”ための答えだ。

そして、これからも更新は続く。
今日の8,035万円が、1年後にどう動くのか。
その記録を残すこと自体が、僕の「もう一つの投資」なのかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました