社畜の総資産 8000万割れ TSYY5000株  2025/11/05 | 40代社畜のマネタイズ戦略

社畜の総資産 8000万割れ TSYY5000株  2025/11/05

JEPQ
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第1章 総資産8000万円割れの現実

2025年11月5日。
資産管理アプリの数字が、ついに「79,935,301円」を示した。
数年前、総資産が8,000万円を突破したとき、
それは人生のある種の「到達点」だと思っていた。
だが現実は、そのわずか数十万円の差に、
心が大きく揺れるものである。

この日の資産内訳はこうだ。

不動産:4,000万円(50.0%)

年金:1,983万6,109円(24.8%)

株式(現物):1,380万7,462円(17.3%)

預金・暗号資産:627万5,688円(7.9%)

グラフ上では整然としている。
だが社畜の総資産、内実は嵐のように揺れている。

株式の主力は、米国高配当ETF「TSYY」「IGLD」「JEPQ」。
5,000株、2,000株、100株。
ドル建てで見るとわずかな下落でも、
円換算では為替と株価の両面で痛手になる。
その結果が、マイナス45万円の評価損。
暗号資産もまた、-67万円。
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ドージコイン、シバイヌ。
数字は冷たい。
どれも情熱的に購入した日の熱を、
まるでなかったかのように消していく。

だが、それでも私はこの数字を見つめる。
資産の減少とは、過去の選択の清算であり、
未来への再投資の入口でもある。

大企業の歯車として働く日々の中で、
「r>g(資本収益率>経済成長率)」という
トマ・ピケティの公式を自らの血肉に変えてきた。
労働収入を資本に変え、資本から新たな労働時間を解放する。
それが、社畜が自由を得る唯一の方法だ。


第2章 配当機関銃 ― TSYY・IGLD・JEPQの圧倒的キャッシュフロー

暴落は怖くない。
なぜなら、配当は落ちないからだ。

私のポートフォリオの心臓部は、
TSYY(グラナイトシェア)、IGLD(ファーストトラスト)、そしてJEPQ(JPモルガン)。

TSYY:5,000株、取得単価7.72ドル、現在値7.52ドル

IGLD:2,000株、取得単価25.19ドル、現在値24.01ドル

JEPQ:100株、取得単価58.77ドル、現在値58.19ドル

トータルの含み損は約-3,453ドル(-45万円)。
だが、ここから生まれる**年間配当9,075,645円(年利62.85%)**が、
すべてを覆す。

月平均75万6,304円。
日本の平均月収を、配当だけで超えている。
これが「配当機関銃」と呼ばれる戦略の威力だ。

TSYYは高頻度分配型で、暴落局面でも配当を維持する強靭さがある。
IGLDは構成銘柄の安定性が魅力。
JEPQはオプションプレミアムを活かした安定利回り。
この三者が支えるインカムの柱が、
私の生活と精神の均衡を保っている。

株価は下がっても、配当は入る。
「働かなくてもお金が振り込まれる」という現実は、
心を驚くほど落ち着かせる。

労働とは「不安の対価」であり、
配当とは「信頼の報酬」である。
その違いを体で感じるようになってから、
人生の尺度が変わった。


第3章 不動産の静かな力 ― 3500万円が生む安定のリズム

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資産の半分を占めるのが不動産だ。
アパート1棟、戸建3棟。
総投資額は約3,500万円。
毎月のキャッシュフローは34万円。

この34万円という数字には、
汗も油も混じっていない。
ただ時間が経過することで、
通帳に数字が増えていく。

それでも、この仕組みを作るまでにかかった時間と労力は膨大だった。
内見、融資、リフォーム、管理会社との交渉。
すべての過程で「自分の労働時間」を前払いしている。
そしてその結果が、今の「自動収入」として戻ってきている。

株式配当は波がある。
だが不動産の家賃は、ゆるやかに、
確実に流れ続ける。

減価償却、固定資産税、金利上昇。
リスクはある。
しかし、時間を味方につけた投資は裏切らない。

「家賃収入」という言葉は軽い。
だが本質は、「時間のリバースエンジニアリング」だ。
過去の自分の努力が、未来の自分を助けている。


第4章 肉体と精神の資本化 ― Fitbitが語る“見えない資産”

私は毎日、歩く。
数字はすべて記録している。

歩数:23,230歩

距離:17.26km

消費カロリー:3,723kcal

安静時心拍数:41〜144bpm

体重:79.2kg

ウォーキングと筋トレは、単なる健康法ではない。
これは「資本の防衛行動」だ。

ストレスと資産変動のグラフは、奇妙にリンクする。
暴落時に心が折れる投資家の多くは、
身体のコンディションを管理していない。

筋トレを続ける理由は、
体を強くするためではなく、
心を安定させるためだ。
マイオカインという筋肉ホルモンが、
幸福物質セロトニンを活性化させる。
ウォーキングはメンタルの守護神であり、
筋トレは自尊心の再構築だ。

「資産」と「健康」は分離できない。
両輪で回すことで、初めて長期戦が成立する。


第5章 マイクロ法人と“自由の設計図”

資産が増えるほど、
社会保険料と税金が壁のように立ちはだかる。
ここで次のフェーズが始まる――「法人化」だ。

マイクロ法人を設立することで、
給与所得を最適化し、
節税しながら社会的信用を得る。
それは「逃げ」ではなく「設計」だ。

会社というムラ社会に疲れ、
誰もが同じ歯車の音を立てて働く。
だが、法人は個人の延長ではなく、もう一人の自分を作ることに等しい。

TSYY、IGLD、JEPQ、不動産、そして筋トレ。
その全ては「社畜としての私」を救うための部品だった。
そして今、それらを統合して、
“働きながら自由を得る”という、矛盾の中に生きている。


終章 数字は嘘をつかないが、心は揺れる

総資産は8,000万を下回った。
だが、それは終わりではない。
むしろ、新しい始まりだ。

r>g。
この資本主義の原理を、自分の中で再定義するならこう言える。

「r(資本の利回り)」とは金銭ではなく、
「g(自分の成長率)」を超え続けるための信念だ。

資産運用とは、人生運用である。
数字を積み上げることは、過去を超える行為だ。
そして今日も私は歩く。
数字を見つめ、筋肉を動かし、
静かに心のバランスを取る。

働く。
投資する。
鍛える。
生きる。
(了

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