第1章 市場は当てにいかない―― FRB・政局・金利に振り回されない社畜の資産設計
2026年1月19日。
市場はまた「理由探し」を始めている。
FRB議長人事。
トランプがケビン・ハセットを指名しない方針を示唆した、という報道。
それだけでダウは下落し、日本株にも重さがのしかかる。
国内では高市政権による衆院解散観測。
日経平均は高値圏にありながら、方向感を失ったまま神経質な動きが続く。
――いつもの光景だ。
ニュースはもっともらしい理由を並べ、
市場はそれに一喜一憂し、
個人投資家は「今後どうなるのか」と考え始める。
だが、ここで一度立ち止まって考えたい。
FRB議長人事を、我々はコントロールできるのか。
日本の政局を、サラリーマン個人が予測できるのか。
答えは、明確に「NO」だ。
■ 市場は「当てた人」より「壊れなかった人」が勝つ
投資の世界では、
「予測が当たった人」が語られやすい。
しかし、実際に資産を積み上げている人の多くは、
派手に当てた人ではない。
壊れなかった人だ。
・下落相場で全部投げなかった
・含み損に耐えられず撤退しなかった
・生活費を投資に突っ込まなかった
この「やらなかったこと」の積み重ねが、
数年後、はっきりとした差になる。
市場は当てにいかない。
なぜなら、市場は常に「後付けの理由」で動くからだ。
FRB人事も、政局も、金利も、
その瞬間だけは「もっともらしい主役」になる。
だが半年後には、
別のニュースが同じ役を演じている。
■ なぜニュースを見るほど投資判断が鈍るのか
ニュースを追えば追うほど、
人は「今すぐ何かしなければならない気分」になる。
これが一番危険だ。
サラリーマン投資家にとって最大のリスクは、
相場の下落ではない。
判断回数の増加だ。
判断回数が増えるほど、
感情が入り、
ミスが増え、
資産は削られていく。
・売るか、持つか
・買い増すか、やめるか
・今は様子見か
これを毎日繰り返す構造そのものが、
すでに負けに近づいている。
■ 僕が「市場を当てにいかない」理由
2026年1月19日現在。
私の総資産は約8,100万円。
TSYYは含み損400万円。
それでも、相場ニュースを見て手が震えることはない。
なぜか。
それは、
この資産設計が「市場を当てる前提で作られていない」からだ。
・給与収入
・不動産キャッシュフロー
・インカム投資
これらは、
「相場がどう動くか」とは別の軸で回っている。
市場が荒れても、
生活は変わらない。
この状態を作ることが、
サラリーマン投資家にとっての最優先事項だと思っている。
■ 政治・金利・FRBは「ノイズ」である
誤解してほしくないが、
政治も金利もFRBも、無視していいと言っているわけではない。
判断材料にしない、というだけだ。
大きな流れとして
「今はこういう時代だな」と把握する。
それ以上でも以下でもない。
個人がやるべきことは、
「当てること」ではなく、
「耐えられる設計」を作ることだ。
■ サラリーマン投資家は「時間がない」
これが最大の前提だ。
・情報収集に時間は割けない
・相場に張り付くこともできない
・失敗を取り返す時間も限られている
だからこそ、
タイパとコスパがすべてになる。
頻繁な売買は、
プロや機関投資家の土俵だ。
我々が勝負すべきなのは、
構造だ。
■ この章の結論
市場は当てにいかない。
ニュースは見すぎない。
判断回数を減らす。
それだけで、
資産形成の難易度は一段下がる。
次章では、
「TSYY含み損400万円」という
もっとも誤解されやすいテーマについて、
なぜそれでも戦略が崩れていないのかを、
数字と構造で整理していく。
第2章 TSYY含み損400万円の意味―― それでもキャッシュフローが止まらない理由
TSYYという銘柄を口にした瞬間、
多くの人はこう反応する。
「危ない」
「暴落したらどうするのか」
「含み損が大きすぎる」
実際、数字だけを見れば正しい。
2026年1月19日時点。
私のTSYYは約2万株。
評価損はおよそ▲400万円。
それでも、私はTSYYを「失敗」とは思っていない。
理由は単純だ。
TSYYを“何のために保有しているか”が、最初から違うからだ。
■ TSYYは「値上がりを狙う商品」ではない
まず、この前提をはっきりさせておく。
TSYYは、
株価上昇を狙うための銘柄ではない。
極端なインカムを生み出すための
仕組み商品だ。
価格が上下することは、
ある意味で「織り込み済み」。
それを理解せずに
「株価が下がった=失敗」と考えると、
この商品は精神を破壊する。
■ 含み損が出ることは“想定内”だった
投資で一番危険なのは、
「想定外」だ。
TSYYに関しては、
想定外のことは起きていない。
・値動きは荒い
・基準価格は下がりやすい
・評価損は出やすい
全部、購入前から分かっていた。
それでも保有した理由は、
分配金という別の軸があるからだ。
■ 分配金265万円という現実
これまでに受け取った
TSYYの分配金は、約265万円。
今週も、
2万株分で約30万円前後の分配が見込まれている。
つまり、
評価損▲400万円に対して、
すでに半分以上はキャッシュとして回収済みだ。
ここで重要なのは、
この265万円が「生活費に消えていない」こと。
すべて、再投資に回している。
■ TSYYを主役にしないという戦略
TSYYで壊れる人の共通点がある。
それは、
TSYYを“主役”にしてしまうことだ。
・生活費を依存する
・家計を分配金前提で組む
・株価を毎日チェックする
こうなると、
含み損は単なる数字ではなく、
「不安」に変わる。
私の設計では、
TSYYはあくまで余剰キャッシュを生む部品。
主役は、別にある。
■ 三層構造がメンタルを守る
現在の収入構造は、
大きく3つに分かれている。
・給与収入
・不動産キャッシュフロー(月34万円)
・インカム投資(TSYYなど)
このうち、
生活を支えているのは前二者だ。
TSYYがゼロになっても、
生活は崩れない。
だからこそ、
TSYYの値動きに
感情を持ち込まなくて済む。
■ 含み損=失敗ではない
含み損という言葉は、
人の思考を単純化する。
だが実際には、
含み損は途中経過に過ぎない。
・いつ売るのか
・どこまで回収できるのか
・他の資産とどう組み合わせるのか
これらを考えずに
「含み損=失敗」と断定するのは、
あまりに短絡的だ。
■ 再投資先に悩めるということ
今、私が悩んでいるのは
「TSYYをどう処分するか」ではない。
分配金の再投資先だ。
・個別銀行株
・IGLD
・ロボティクスETF
この選択肢がある時点で、
戦略はすでに破綻していない。
悩めるのは、
余力がある証拠だ。
■ TSYYは「精神力を使わない収入源」
投資で一番消耗するのは、
お金ではなく精神力だ。
TSYYは、
精神力をほとんど使わずに
キャッシュフローを生む。
この特性が、
サラリーマン投資家との相性を決定づける。
■ この章の結論
TSYY含み損400万円は、
失敗ではない。
設計通りの結果だ。
重要なのは、
・どの位置に置くか
・どこまで依存しないか
・どう回収していくか
次章では、
この設計を支えている
「不動産キャッシュフロー34万円」について、
より現実的な数字と悩みを含めて掘り下げる。
第3章 不動産キャッシュフロー34万円が人生を下支えする
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―― 株価と無関係な収入がもたらす「判断の余白」
株価が上がるとき、人は強気になる。
株価が下がるとき、人は弱気になる。
これは投資家の性格の問題ではない。
収入構造の問題だ。
株式しか収入源がないと、
値動き=生活の安定度になる。
だから、相場が荒れるたびに、
判断が歪む。
■ 私の不動産投資の全体像
私の不動産投資は、派手ではない。
・総投資額:約3,500万円
・アパート:1棟
・戸建て:3戸
・月キャッシュフロー:約34万円
いわゆる
「SNSで自慢される不動産」ではない。
だが、この34万円が、
人生の判断を驚くほど静かにしてくれる。
■ 不動産がもたらす最大の価値は「冷静さ」
不動産投資のメリットは、
利回りでも節税でもない。
株価と無関係に、毎月お金が入ること。
これがあるだけで、
株価下落時の行動が変わる。
・慌てて売らない
・無理に買い増さない
・ニュースを見すぎない
つまり、
判断回数が減る。
第1章で触れた
「判断回数こそが最大のリスク」
を、物理的に減らしてくれるのが不動産だ。
■ TSYYと不動産は役割が違う
ここで重要なのは、
TSYYと不動産を同列に考えないこと。
TSYYは
「攻めのインカム」。
不動産は
「守りのキャッシュフロー」。
不動産は値動きが遅く、
ニュースにもほとんど反応しない。
だから、
TSYY含み損400万円を見ても、
生活や判断に影響が出ない。
■ それでも不動産は“万能”ではない
もちろん、不動産にも悩みはある。
今まさに直面しているのが、
戸建ての修繕費問題だ。
・金額がまだ確定しない
・キャッシュ比率が低い
・一時的な資金繰りが難しい
不動産投資は、
「安定」ではなく
突発的な支出との付き合いだ。
■ キャッシュ比率が低いと何が起きるか
キャッシュが少ない状態で
修繕費が重なると、
心理的な圧迫感が一気に増す。
・投資判断が短期目線になる
・本来不要な売却を考え始める
・精神的に余裕がなくなる
これは、
株式投資とまったく同じ構造だ。
だから最近は、
キャッシュ比率の再設計を
最優先事項として考えている。
■ 不動産は「逃げ場」である
株式市場は、
逃げ場がない。
毎日価格が表示され、
良くも悪くも“現実”を突きつけてくる。
不動産は違う。
・価格を毎日見ない
・売却まで時間がかかる
・簡単に動かせない
この「鈍さ」こそが、
不動産最大のメリットだ。
■ 不動産があると投資が“雑”にできる
これは褒め言葉だ。
不動産キャッシュフローがあると、
株式投資を
少し雑に扱える。
・多少の含み損を許容できる
・分配金を急いで使わない
・短期的な成果を求めなくなる
結果として、
長期的なパフォーマンスは
むしろ安定する。
■ サラリーマンと不動産の相性
サラリーマンは、
時間がない。
相場に張り付けない。
細かい売買もできない。
だからこそ、
「何もしなくても回る収入源」が
圧倒的に強い。
不動産は、
その代表例だ。
■ この章の結論
不動産キャッシュフロー34万円は、
生活費以上に
判断力を支えている。
修繕費という現実的な悩みはある。
キャッシュ比率の問題もある。
それでも、
株価と無関係な収入がある限り、
相場に振り回されることはない。
第4章 人的資本は最強のリスクヘッジ―― 25,000歩・筋トレ・歯科矯正・読書が資産を守る
投資の世界では、
「どの銘柄を買うか」
「いつ売るか」
ばかりが語られる。
だが、本当に重要なのは、
誰が判断しているかだ。
同じ相場、同じ情報でも、
判断する人間の状態が違えば、
結果はまったく変わる。
■ 投資判断は「体調」で決まる
体調が悪いとき、
人は短期思考になる。
・目先の損益に過敏になる
・不安を過大評価する
・普段ならしない判断をする
これは精神論ではない。
生理的な反応だ。
だから私は、
投資の前に
身体を整えることを最優先にしている。
■ 25,000歩という異常値
2026年1月19日。
この日の歩数は、25,637歩。
数字だけ見ると、
やりすぎに見えるかもしれない。
だが、この歩数が
投資判断に与える影響は想像以上に大きい。
・頭がクリアになる
・感情がフラットになる
・無駄な焦りが消える
相場のノイズが、
歩いているうちにどうでもよくなる。
■ 筋トレはメンタルの防具である
筋トレを始めてから、
明らかに変わったことがある。
不安を感じにくくなった。
筋肉は、
ただの見た目の問題ではない。
・姿勢が変わる
・呼吸が深くなる
・自分への評価が変わる
これが積み重なると、
相場の揺れに対する耐性が上がる。
■ 歯科矯正は「遅効性の投資」
歯科矯正は、
お金も時間もかかる。
すぐにリターンは出ない。
むしろ、面倒だ。
それでも始めた理由は、
笑顔の質だった。
笑顔が自然になると、
人との距離が変わる。
・無意識の警戒が減る
・会話が続きやすくなる
・場の空気が柔らぐ
これは、
数字に表れないが
確実に効いてくる投資だ。
■ 読書は「未来への耐性」を作る
読書は、
今すぐ役に立たない。
だから軽視されがちだ。
だが、読書は
未来の選択肢を増やす。
・自分の思考の癖が分かる
・他人の失敗を疑似体験できる
・極端な判断を避けられる
相場が荒れても、
「こういう時代もある」と
一歩引いて見られる。
■ 健康指標は“資産の裏側”である
血圧、体脂肪、BMI。
これらは健康アプリの数字だ。
だが私は、
資産管理の裏指標として見ている。
体調が悪化すると、
投資も荒れる。
これは何度も経験した。
■ 人的資本は売られない
株式は売られる。
不動産も売られる。
だが、
人的資本だけは売られない。
市場がどれだけ荒れても、
自分の身体と判断力は、
奪われない。
ここに投資することが、
最大のリスクヘッジになる。
■ この章の結論
25,000歩も、
筋トレも、
歯科矯正も、
読書も、
すべては
冷静な判断を続けるための装置だ。
次章では、
この人的資本を外に接続する
社会資本(人間関係・笑顔・距離感)
について書く。
第5章 社会資本は「距離感」がすべて―― r>gを急ぐ社畜の最終戦略
社会資本という言葉は、
聞こえはいい。
人脈。
信頼。
つながり。
だが、資産形成の文脈で見ると、
最も扱いを誤りやすい資本でもある。
金融資本は数字で見える。
人的資本は体調や行動で分かる。
だが社会資本だけは、
正解が見えにくい。
■ 社会人の人間関係は「利害」が前提
社会人になってからの人間関係は、
原則として利害関係だ。
・評価
・立場
・金
・保身
これを否定すると、
人は必ず傷つく。
「いい人そうだから」
「感じがいいから」
「長い付き合いだから」
こうした判断基準は、
社会では通用しない。
■ ビジネス交流会で感じたこと
ビジネス交流会に行くと、
ある種の「型」が見える。
・代替可能な笑顔
・エネルギッシュな振る舞い
・前向きな言葉
これは悪いことではない。
むしろ、
社会ではこれが最低限の装備だ。
実際、
筋肉がつき、
肌の状態が良くなり、
笑顔が自然になると、
場の反応は確実に変わる。
ここで一つ、
はっきり分かったことがある。
■ 人脈は「作るもの」ではない
人脈を作ろうとすると、
だいたい失敗する。
なぜなら、
そこには必ず「下心」が混じるからだ。
・何か得られないか
・役に立つ人ではないか
こうした空気は、
必ず相手に伝わる。
本当に意味のある社会資本は、
人的資本が整った後に、自然に集まる。
■ 日本社会は「逃げにくい」
日本社会の最大の特徴は、
関係性が固定化しやすいことだ。
・職場
・取引先
・コミュニティ
一度こじれると、
距離を取るのが難しい。
だからこそ、
最初から近づきすぎない。
これは冷たさではない。
戦略だ。
■ 笑顔はコスパ最強の社会資本
筋肉も大事だ。
清潔感も大事だ。
だが、
最も即効性があるのは、
笑顔だ。
歯科矯正をして気づいたのは、
笑顔が「努力」ではなく
自然に出るかどうかが重要だということ。
笑顔が自然になると、
人は警戒を解く。
それ以上を求める必要はない。
■ 仲良くなる必要はない
これは誤解されやすいが、
重要なポイントだ。
職場の人間、
交流会で会った人間、
全員と仲良くなる必要はない。
むしろ、
仲良くなろうとするほどリスクが増える。
数年後、
その関係はほぼ確実に変わる。
■ 家族とコアだけを守る
例外はある。
家族。
そして、
本当に信頼できるごく少数。
ここだけは、
全力で守る。
それ以外の人間関係は、
「ゆるく、可変」でいい。
■ r>gを個人でどう実装するか
経済学で言われる
「r>g」。
資本収益率が
経済成長率を上回る構造。
これを個人で実装する方法は、
一つしかない。
時間を資本に変えることだ。
・給与はすべて再投資
・インカムは再配分
・判断回数を減らす
これを、
淡々と続ける。
■ サラリーマン最大の制約は「時間」
サラリーマンは、
時間がない。
だからこそ、
タイパとコスパを
最優先にする。
・当てにいかない
・張り付かない
・感情を使わない
これができる構造を
作ることが、
最終戦略だ。
■ この章の結論
壊れなければ、勝ち続けられる
強くなる必要はない。
賢く見せる必要もない。
壊れなければ、
時間が味方になる。
・含み損400万円でも
・相場が荒れても
・人間関係が揺れても
判断力が残っていれば、負けない。
エピローグに代えて
このnoteで書いてきたのは、
投資テクニックではない。
生き残り方だ。
社畜という立場でも、
時間がなくても、
環境が厳しくても、
壊れない設計は作れる。
それが、
社畜の総資産戦略日記 2026/01/19
の結論である。
おわり



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