第1章 総資産8,110万円のリアル:資本主義を生き抜く基盤
2025年10月現在、私の総資産はおよそ8,110万円で推移している。
これは単なる数字ではなく、長年の社畜生活と地道な投資戦略の結晶だ。
内訳は以下の通りである。
株式・ETF類:およそ2,000万円
不動産投資(アパート1棟・戸建て3棟、計11室):約3,500万円
現金・預金:1,800万円(自宅売却による入金予定含む)
暗号資産:およそ20万円(草コイン含む)
キャッシュフローは月ベースで約34万円。
これを年換算すれば408万円の安定収入である。
生活費を抑えながら投資再投資に回すため、社畜であることを逆手に取った「防御型キャッシュフロー戦略」だ。
資本主義社会において重要なのは、「働く」よりも「お金に働かせる」構造を早く作ること。
この考え方は、トマ・ピケティの『21世紀の資本』が提唱した「r>g(資本収益率>経済成長率)」の法則に基づく。
つまり、給料(g)で稼ぐだけでは資本家(r)に勝てない。
私がこの現実を突きつけられたのは、会社で評価されず、真面目に働いても昇進も給与も伸びない現実を見た瞬間だった。
働き続けても、得られるのは安心ではなく、管理職や派閥との摩擦とストレス。
だが一方で、株式と不動産は私を裏切らなかった。
数字は感情を持たない。頑張った人を評価しない会社とは違い、投資は努力に正直なのだ。
第2章 IGLD2,000株と配当117万円:インカム戦略の完成形
2025年10月時点で、IGLD(グローバル金連動高配当ETF)を2,000株保有している。
投資額はおよそ750万円。
現時点で年間の分配金は117万円に到達した。
これは月ベースで約9万7,500円。
サラリーマンの手取りボーナス1回分を、完全放置で生み出している計算になる。
IGLDの強みは、インフレヘッジと安定配当の両立にある。
世界的に金価格が一時下落しているとはいえ、
長期的には「紙幣価値の下落=金・資源価値の上昇」という構図が崩れていない。
配当利回りは現状で5〜6%水準。
この安定感が、他のAI株・グロース株が乱高下する中でも安心をもたらす。
特筆すべきは、IGLDを「定期的に買い増す仕組み」を組み込んでいる点だ。
暴落時に自動で指値を入れ、感情を排除して淡々と積み増す。
投資で最も危険なのは、感情と欲望に動かされる瞬間だ。
人間の心理は「上がれば欲張り、下がれば恐れる」。
だからこそルールで自分を制御する仕組みが必要になる。
私は今後もIGLDを主軸としながら、JEPQ(NASDAQ100カバードコールETF)を補助的に運用し、
配当+キャピタルの両輪を形成していく方針だ。
IGLDが守りのインカム、JEPQが攻めのキャピタル。
この組み合わせが、**「資本主義における社畜の逆襲モデル」**を形にしている。
第3章 不動産11室・キャッシュフロー34万円の真実
不動産投資は「楽して稼げる」と誤解されがちだが、現実は真逆だ。
私は現在、アパート1棟+戸建て3棟を運営しており、総投資額は約3,500万円。
毎月のキャッシュフローは34万円。
だがこの数字の裏には、修繕費・管理会社とのやり取り・確定申告の山がある。
特に今月はアパートの修繕費が重なり、家賃収入ゼロの月となった。
それでも戸建てから12万円の入金があり、収支はプラスを維持している。
リスク分散のためには「地域・物件・入居層の多様化」が必須だ。
この11室の構成が、ひとつの部屋が空いても全体を維持できる構造を作っている。
今後は自宅売却による800万円をキャッシュポジションとして確保し、
関東近郊(柏・流山・松戸エリア)で1,600万円前後の中古アパートを追加購入する構想を立てている。
人口流入地域を中心に、高利回り(表面利回り12〜13%)の物件を探している段階だ。
不動産は確かに手間がかかる。
だが、値動きのない安定収入資産としての力は圧倒的だ。
株式のように一晩で10%下がることはない。
だからこそ、社畜の防御資産としての位置づけは強い。
第4章 日本市場の構造と世界資本主義の狭間で
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2025年10月、日本市場は再び転換期を迎えている。
日経平均株価は一時4万8,600円台まで上昇したが、過熱感が強く、
最近では反発と調整を繰り返している。
米国ではダウ平均が最高値圏にありながら、金利上昇とインフレ再燃の懸念が根強い。
注目すべきは、ニデックの中間配当無配というニュースだ。
これは象徴的だ。
「好業績企業ですら余裕がない」ことを示している。
今後、配当や優待で人気の日本株がどれだけ持ちこたえられるかが焦点になる。
IGLDやJEPQのような海外ETFは、通貨分散とインフレ耐性の両面で有利だ。
円安が進む局面では、外貨建て資産が防御壁になる。
一方、国内不動産は金利上昇の影響を受ける可能性がある。
だからこそ「不動産+ETFのハイブリッド戦略」が合理的なのだ。
さらに深掘りすれば、ピケティのr>g理論を現代日本に当てはめると、
**「資本の集積速度が、労働所得の成長を完全に上回っている」**現実が見える。
もはや給与アップで生活を豊かにすることは不可能だ。
ゆえに、資本主義における個人の最適戦略は「静かな資産形成」であり、
見せびらかさない、派手にしない、淡々と積み上げることである。
第5章 社畜の戦略的生き方:静かな退職と自己管理の時代
会社では今日も、誰かが誰かを攻撃している。
昇進争い、嫉妬、派閥、モラハラ。
大企業とは、利害とプライドが交錯する巨大な檻である。
私はそこで悟った。
「戦わないことが最大の勝利」だと。
静かな退職(Quiet Quitting)は、単なる逃避ではない。
自分の心と時間を守るための、経営的な自己防衛行動だ。
出世よりもキャッシュフロー。
評価よりも配当。
上司よりもIGLD。
この価値観の転換が、精神を安定させ、自由を取り戻す鍵になる。
筋トレは、怒りやストレスの代謝装置だ。
特にスクワットは、身体を支えるだけでなく、心の軸を作る。
ウオーキングは、思考を整理し、投資の構想を練る最良の時間。
1万歩を歩きながら、資産、仕事、人間関係、すべてを俯瞰する。
「会社の中に敵がいる」などと思うと病む。
だからこそ、会社は投資原資を得る場と割り切り、
本当の戦場は資本市場にあると認識することが大切だ。
結論:社畜は資本家になれる
総資産8,110万円。
IGLD2,000株。
配当117万円。
不動産11室。
キャッシュフロー34万円。
この数字は、ひとりの社畜が資本主義社会の中で「資本側」に回り始めた証だ。
社会のルールは変えられない。
だが、自分の戦略は変えられる。
この文章を読んでいるあなたも、今日からできる。
節約・積立・投資・健康。
地味でいい、継続で勝てる。
資本主義は「続ける者」だけを救う。
だからこそ、私は明日も歩く。
そして、IGLDのチャートを確認しながら、静かに笑う。了



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