社畜の総資産8000万 キャッシュ800万を〇〇に追加検討 | 40代社畜のマネタイズ戦略

社畜の総資産8000万 キャッシュ800万を〇〇に追加検討

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第1章 資本主義という荒野を歩く】

2025年11月、総資産8,032万円。
この数字は、単なる評価額ではない。
不動産、ETF、暗号資産、キャッシュ、そして人間関係や健康といった「見えない資本」の総体である。

社会は依然として資本主義という名の荒野の中にある。
インフレは続き、金利はじりじりと上昇し、為替は乱高下を繰り返す。
日経平均は5万円を超えてなお、熱狂と恐怖の狭間で揺れている。
この環境で「資産を守る」ことは、「資本主義に対抗する」ことと同義になりつつある。

トマ・ピケティは『21世紀の資本』で、資本が労働よりも速く増殖する現実を突きつけた。
そして橘玲は、日本社会の中で「働かないおじさん」こそが資本主義の“最適解”であると皮肉った。
働かずして給料が入り、リスクを取らずに資産を維持する――これは労働社会の逆説であり、同時に「勝者の構造」でもある。

しかし現代の社畜に、その安定はない。
会社はもはや、家でも仲間でもなく、流動的な“利益供給システム”に過ぎない。
同僚は明日には退職し、上司は成果主義に追われ、誰も守ってはくれない。
だからこそ、自分の資本を「会社の外」に築く必要がある。


【第2章 金利・為替・バブル――資本主義の呼吸】

資本主義の時代を読むには、「金利・為替・バブル」という三拍子のリズムを理解しなければならない。

1970年代、米国では高インフレが猛威を振るい、金利は20%を超えた。
だが1980年代以降、レーガンとボルカーの時代に“デフレ的安定”が始まる。
それは資本主義が「低金利」と「金融緩和」に依存する構造への転換点だった。
株式市場が上昇し、不動産が膨張し、人々は「資産こそが富」であると錯覚した。

日本では、バブル崩壊以降の30年がデフレの時代だった。
ゼロ金利、円高、賃金停滞。
人々はリスクを恐れ、「貯金こそ安全」という宗教に縋った。
だが2020年代、インフレが再び始まった。
物価が上がり、円が弱まり、現金の価値が減る。
「貯める」時代は終わり、「回す」時代が始まった。

この波を読むために必要なのは、金融理論ではなく「感覚」だ。
金利が上がれば不動産は重くなる。
円安になれば海外資産が有利になる。
バブルが来れば、次に来るのは調整だ。
この呼吸を理解する者だけが、資本主義の波を“泳ぐ”ことができる。


【第3章 現物とETF――実体を持つか、流動を選ぶか】

現時点でのポートフォリオはこうだ。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

不動産総額:4,000万円
 (アパート:1,600万/松戸戸建:700万×2/諏訪戸建:500万)
 →合計キャッシュフロー:約33.7万円/月

株式・ETF:927万円
 ・IGLD:2,000株(約750万円)分配金8万円/月
 ・TSYY:1,000株(約120万円)分配金10万円/月
 →年間配当合計:約268万円(税引前)

暗号資産:約1100万円(評価損約−48万円)

キャッシュ:約800万円

年金:1,980万円

総資産:8,032万円
年収換算キャッシュフロー:約620万円(税引前)

この構成の最大の強みは「現物資産」と「配当資産」の両輪である。
不動産は現金を生み出し、ETFはドルベースで配当を生む。
つまり「円」と「ドル」両方のキャッシュフローを持つ構造だ。
これはインフレに対して極めて強い。

ただし、ETFにはリスクもある。
運営会社破綻時には資産が信託銀行に分別管理されているため、原則として投資家の資産は守られる。
しかし、市場そのものが崩壊すれば「価格変動リスク」からは逃れられない。
ETFはあくまで“証券”であり、“現物”ではない。

不動産は逆に、流動性の低さがリスクとなる。
売却には時間がかかり、賃借人がいなければキャッシュフローも止まる。
だが「現物」としての実在があり、社会インフラとしての価値を持ち続ける。

したがって、最適解は「現物×金融」のハイブリッドである。
現金を稼ぐための現物、不労所得を得るためのETF、そして流動資金としてのキャッシュ。
この3つのバランスが、資本主義の荒野を生き抜く鍵になる。


【第4章 社畜のリアルライフ――筋肉とメンタルの資産管理】

毎日28,000歩、21.8km、3,891kcal消費。
Fitbitが記録する数字は、資産表と同じように「生き方のグラフ」だ。
メンタルが乱れると、体も動かなくなる。
体が動かないと、資本主義の波に飲まれる。

心臓、血圧、ホルモン、筋肉――これらはすべて“経済”に直結している。
歩くことは投資だ。
筋トレはメンタル管理の一部だ。
ウォーキングをしながら相場を考えることで、思考が整い、リスク許容度を冷静に保てる。
実際、最も成功する投資家は“落ち着いている人”である。

社会資本(つながり)についても同様だ。
「職場」ではなく「信頼ネットワーク」を自分で築く。
「会社」という幻想を手放し、自分の性格・体質に合った生活設計を選ぶ。
他人の評価軸を捨てることが、資産防衛の第一歩である。


【第5章 デフレを越えて――インフレ時代の資産戦略】

これからの10年、日本は“静かなインフレ時代”に突入する。
日銀がどれだけ金利を抑えても、世界の金利が上がれば円安圧力は止まらない。
生活コストは上昇し、老後資金は目減りしていく。
「年金1900万円」も、名目では多く見えるが、実質的には減価している。

だからこそ、戦略はシンプルだ。

1️⃣ キャッシュフローを重視する(配当+家賃)
2️⃣ ドル資産を確保する(米国ETFなど)
3️⃣ 現物資産でインフレに備える(不動産・金)
4️⃣ 労働依存を減らし、時間を取り戻す
5️⃣ 社会資本を選び、メンタルを守る

この5つの軸で生きることが、令和の資本主義サバイバルである。了

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