第一章 まえがき
2025年、日本社会は再び「持つ者」と「持たざる者」の格差を広げつつある。
インフレ率は緩やかに続き、日経平均は5万2000円を突破。
一見華やかに見えるが、その背後でサラリーマンの可処分所得は減り、
実質的な生活余力は年々削られている。
私はこの流れを、r>gの支配構造として捉えている。
労働所得(g)が伸び悩む一方で、資本所得(r)は静かに雪だるま式に増える。
つまり、「働くこと」よりも「所有すること」が価値を生む。
この理屈を理解した時点で、サラリーマンの生き方は変わる。
私は「労働を続けながら資本を持つ」道を選んだ。
それが、社畜という現実を受け入れながらも
資本主義を味方につける唯一の方法だと考えている。
第二章 ポートフォリオの中に見る「防御と攻撃」
――総資産8,021万円というバランスの意味
2025年10月31日現在、私の総資産は 8,021万7,441円。
大きな変動はないが、内訳を見ると時代の変化が透けて見える。
資産カテゴリ 評価額 比率
不動産 4,000万円 49.9%
年金 1,983万円 24.7%
預金・暗号資産 1,105万円 13.8%
株式(ETF含む) 931万円 11.6%
不動産は私の“地の防壁”だ。
現金フローを生むアパート1棟、戸建て3戸。
融資ゼロでキャッシュフロー34万円/月。
これは、金融市場が荒れても私の生活を支える“呼吸”のようなもの。
一方、株式とETFは攻撃の刃だ。
特に IGLD 2000株、TSYY 1000株 の構成は、
「年利29.7%、年間配当268万円」を生み出すキャッシュマシン。
ETFというデジタル資産を、あえて“半デジタル不動産”と捉え、
分配金を生活インフラの一部に組み込んでいる。
暗号資産は−50万円の評価損。
だが私はこれを「実験費用」と考える。
資本主義が次に移る“通貨の形”を理解するための、学習コストだ。
第三章 現物資産か指数か ― 1800万円の行方
ここ数ヶ月、私は迷っている。
株を全て現金化して、1,800万円のアパートを買い増すべきか。
それとも、ETFを追加購入して配当をさらに積み上げるべきか。
不動産投資の利回りは13%。
手間はかかるが、現物資産の安定感は強い。
一方で、ETFは“時間を味方につける投資”だ。
市場に委ねる代わりに、日々の労働時間を奪われない。
どちらも正しい。
重要なのは、“自分がどの時間軸で生きたいか”だ。
私はこう考えている。
キャッシュフローが月50万円に達するまでは現物を重視し、
その後はETFでドル資産を積み増す。
資本主義の中で自由を得るには、
安定と成長の「二刀流」が欠かせない。
第四章 社畜という立場の中で自由を育てる
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私はいまだ会社員だ。
だが、心の中では“静かに退職”を進めている。
上司の顔色、組織のノルマ、会議の連鎖。
それらに心を削られながらも、私はこう決めている。
「仕事はきっちりやる。しかし、会社に人生は預けない。」
給料は減っても構わない。
資本が育てば、会社に頼らなくても生きられる。
真のリスクは「収入が減ること」ではなく、
「会社にすべての時間を奪われること」だ。
静かな退職とは、逃げではなく戦略。
資本を持ち、健康を整え、他人に支配されない時間を取り戻す。
これが、私にとっての“経済的独立宣言”だ。
第五章 健康こそ最大の資本 ― 数字で生きる
資本主義の勝者は、金融資本を持つ者だけではない。
**身体資本(フィジカル・キャピタル)**を維持できる者だ。
血圧:117/59 mmHg
心拍:55 bpm
体重:78.2kg
体脂肪率:23.6%
内臓脂肪レベル:11
歩数:27,393歩(20.6km)
消費カロリー:4,106kcal
これが、私の「もうひとつの資産残高」だ。
歩くこと、筋肉を動かすこと。
それは単なる健康法ではない。
“体の利息”を生む行為だ。
長時間のデスクワークは心臓に負担をかけ、
現代人を“資本主義型心疾患”に追い込む。
だから私は、ウォーキングを「資本を守る防御行動」として位置づけている。
マイオカインという筋肉ホルモンは、
脳を冷静に保ち、メンタルを安定させる。
体を動かすことは、投資判断を冷静に保つ最強の戦略だ。
終章 資本主義を“使いこなす側”へ
この社会で勝つとは、誰かを打ち負かすことではない。
資本主義という仕組みを理解し、使いこなすことだ。
給与所得で疲弊しながらも、
資本を持てば世界のルールは味方になる。
不動産の家賃も、ETFの分配金も、
やがて「静かな自由」を形に変える。
心拍を整え、数字を読み、歩き続ける。
資産運用とは、数字と精神の両立だ。
私は今日も、朝のウォーキングを終え、
アプリを開いてこう思う。
「資産8,000万円。まだ戦える。」



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