マイクロソフト好調

米国株は8営業日連続の上昇。2025年5月1日の終値でダウ平均は前日比83ドル高の40,752.96ドルと、史上最高値圏をさらに更新した。背景にはマイクロソフトを筆頭とした大型ハイテク株の決算好感があり、とりわけマイクロソフトは一時10%近く上昇し、終値ベースで7.6%高と急騰。市場の楽観ムードは依然として強い。

ナスダックも上昇
その勢いはNASDAQにも波及し、同日は+1.52%の上昇となった。S&P500も好調で、米10年債利回りが4.21%へとやや上昇するなかでも株式市場は買いが継続している。VIX指数は24.6と比較的高水準にあるが、それでも恐怖より期待が勝る展開だ。
一方で、日本市場も堅調である。日経平均は36,452円と前日比+406円(+1.13%)の上昇。日経平均CFDでも36,765円と続伸しており、円安(ドル円145.53)を背景に輸出関連株への期待も高まっている。
暗号資産含み損75万円

とはいえ、筆者個人の資産運用には温度差がある。保有している暗号資産は、2025年5月2日現在で総額75万円超の含み損を記録している。ビットコイン、イーサリアム、リップル、ドージコイン、シバイヌといった主要銘柄を分散保有しているが、価格調整の波に翻弄されている状況だ。特にシバイヌとイーサリアムの下落幅が大きく、それぞれ32万円・28万円超の含み損が生じている。
JEPQ600株です

米国株についても明るい材料ばかりではない。保有中のJEPQ(JPモルガン・米国高配当ETF)は、600株保有中で評価損は33万円超。コアウィーブ株も56ドルで購入したが現在値は44ドル台で推移し、損失が続いている。米国株全体での含み損は約33万円、国内株式はさらに悪化しており約45万円の損失。全体の株式ポートフォリオとしては、約78万円の評価損を抱えている。
総資産7500万円

それでも筆者の資産全体で見れば、依然としてバランスは取れている。総資産は7,537万円。不動産が4,900万円、年金が1,839万円、株式が601万円、現金・暗号資産が194万円という構成だ。不動産が全体の65%を占めているため、短期的な金融資産の価格変動が資産全体に与える影響は限定的である。
ポートフォリオ重要

筆者の投資スタイルは一貫して「インカム重視」だ。JEPQのような高配当ETFに着目するのも、月々のキャッシュフロー確保を目的とした戦略の一環である。不動産投資も同様で、家賃収入は毎月40万円前後。これが筆者の経済的自立の基盤を支えている。
米国市場が上昇を続けているとはいえ、暗号資産の不振や高PER銘柄の過熱感には警戒が必要だ。とくに2025年後半にかけてのFOMCや利上げ観測、また米大統領選挙の動向など、地政学・政策リスクが浮上してくる可能性もある。

現時点では、ポートフォリオの多様性こそが最大のリスクヘッジである。現金、株、不動産、年金、そしてあえて言えば暗号資産というリスク資産をそれぞれ適切な割合で組み込むことで、相場の乱高下にも耐えうる体制を維持している。
また、金融資産の増減だけではなく、生活全体の収支管理も大切だ。日々の支出はキャッシュレスで可視化されており、クレジットカード利用額も月に20万円前後。家賃は抑えめにし、サブスクや浪費は徹底的に削っている。
結果的に、日々の生活コストを抑えつつ、投資と節約の好循環を作り出していることが、今の資産形成の根底にある。多少の含み損に動じることなく、あくまで「収入を増やし、支出を最適化し、資産を育てる」という原則を守ることが、今後の資産形成を確実なものにする。

現在はJEPQの平均取得単価が53.18ドルに対し、5月2日時点での株価は51.08ドルと若干のマイナスだが、年間利回りは10%近くを維持しており、毎月の分配金が精神的支えとなっている。加えて、保有株の一部をマイクロ法人へ移管することで節税や保全策も検討中である。

2025年も5月に入り、FIREやサイドFIREを目指す人にとって、現実と理想のバランスを取りながら「稼ぎながら守る」戦略がいっそう重要になってきている。特に筆者のように給与・不動産・年金・ETFという4本柱を持つ個人投資家にとって、市場の波をどう受け止め、資産をどう再構築していくかが問われる局面に差し掛かっている。
最後に、暗号資産の含み損は確かにメンタルにこたえるが、それもまた「値動きを経験する訓練」として捉えるべきだ。もしこの経験が将来の下落局面で冷静な判断につながるのならば、今の損失は決して無駄ではない。勝つより、続けることが投資の本質である。お
𝑻𝑯𝑬 𝑬𝑵𝑫____
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