第1章崩れても折れない ―― 含み損500万の朝に考えたこと
朝、スマホを開いた瞬間に表示された数字は、
―4,996,434円だった。
TSYY。
2万株。
5ドル割れ。
正直に言えば、
「うわ、また来たか」とは思った。
だが、心は驚くほど静かだった。
含み損は、敗北ではない
かつての自分なら、この数字を見た瞬間、
呼吸が浅くなり、
仕事に集中できず、
「自分は間違えたのではないか」と何度も考えただろう。
だが今は違う。
含み損=失敗
この等式は、もう自分の中にない。
TSYYは価格を見る商品ではない
TSYYは、
値上がりを期待して持つETFではない。
ボラティリティを引き受ける
代わりに、キャッシュフローを受け取る
そういう商品だ。
事実、すでに
分配金で約265万円を回収している。
評価損だけを見るなら約500万円。
だが、実質では約230万円のマイナスだ。
そしてそれは、
時間とともに回収されていく前提の数字である。
相場が荒れている朝ほど、やることは決まっている
こういう朝にやることは、決まっている。
価格を何度も見ない
SNSを無意味に眺めない
売買を即断しない
代わりにやるのは、
歩く
筋トレする
汗をかく
この日も、3万歩歩いた。
筋トレは、最強のメンタル防御
筋トレは、
筋肉をつける行為ではない。
メンタルに“余白”を作る行為だ。
疲労があると、
怒りにくくなる。
焦りにくくなる。
判断を急がなくなる。
投資で一番やってはいけない
**「感情による行動」**を、
筋トレは物理的に奪ってくれる。
お金は減っても、人は壊れない
この数年で、
不動産売買でも数百万円のマイナスを経験した。
昔なら、立ち直れなかったと思う。
だが今は違う。
「ああ、そういう年もある」
それだけだ。
理由は単純で、
人生全体で勝っているからだ。
資産は、点ではなく面で見る
不動産:CF月34万
TSYY:週30万規模の分配
給与:月50万前後
年金:将来の下支え
どれか一つが崩れても、
人生は崩れない。
これが、
社畜の総資産戦略だ。
崩れても折れない人間が、最後に残る
相場は必ず荒れる。
政治は必ず揺れる。
人間関係も必ず変わる。
それでも、
折れない人間だけが市場に残る。
含み損500万の朝。
自分はまだ立っている。
それで、十分だ。
第2章お金は減っても、人は壊れない ―― 不動産と失敗耐性の話
不動産売買で、
数百万円マイナスになったことがある。
はっきり言っておくと、
それは「美談」でも「武勇伝」でもない。
ただの失敗だ。
最初は、心が先に壊れかけた
マイナスが確定した直後、
頭に浮かんだのはこんな言葉だった。
「なんであの時、買ったんだ」
「もっと慎重になれたはずだ」
「向いてないんじゃないか」
数字以上にキツいのは、
自分を否定してしまうことだった。
だが、時間が経って分かった。
本当に危険なのは、
お金が減ることではない。
危険なのは「一撃で終わる構造」
失敗して学んだ最大の教訓は、これだ。
一度のミスで人生が終わる設計は、最初から間違っている。
フルレバレッジ
一点集中
祈りの投資
これは投資ではなく、ギャンブルだ。
不動産は「耐える設計」ができるかどうか
自分の不動産は、派手ではない。
アパート1棟
戸建て3棟
合計投資額は約3,500万円。
だが、
毎月のキャッシュフローは約34万円ある。
この「毎月」が、すべてを変える。
価格が下がっても、家賃は入る
不動産の最大の強みはここだ。
価格が下がっても
市場が荒れても
人は住み続ける。
株と違い、毎日価格を突きつけられない。
この「精神的距離」が、
投資を続ける上で想像以上に重要だった。
マイナスは「経験値」に変換される
数百万円マイナスになった後、
自分の中で明確に変わったことがある。
数字に動揺しなくなった
判断を急がなくなった
他人の成功話に踊らされなくなった
失敗は、耐性を作る。
これは本当だ。
失敗しても、生きている
今、振り返って思う。
あの失敗がなければ、
TSYYの含み損500万にも
ここまで冷静ではいられなかった。
不動産で一度「死ななかった」からだ。
投資の本質は「継続可能性」
どんな戦略も、
続けられなければ意味がない。
精神が壊れない
生活が壊れない
人間関係が壊れない
これが最優先だ。
だから、分散する
自分はこう考えるようになった。
株 → 変動を受け入れる
不動産 → 安定を取りに行く
給与 → 生活の土台
年金 → 将来の保険
一つで勝とうとしない。
全体で負けなければいい。
お金は減っても、人は壊れない
今なら、はっきり言える。
含み損があってもいい
売却損が出てもいい
立ち上がれる構造さえあればいい。
それが、
社畜が生き残るための
現実的な資産戦略だ。
第3章社畜の最強資本は「身体」だった ―― 筋トレ・歩行・メンタルの話
正直に言う。
投資より先に、鍛えるべきものがあった。
それは――
身体だ。
資産が増えても、身体が壊れたら終わる
いくら資産を積み上げても、
体調が悪い
メンタルが不安定
朝起きるのがつらい
この状態では、
判断力が死ぬ。
判断力が死ねば、
投資も、仕事も、人間関係も崩れる。
筋トレを始めて、世界が変わった
筋トレを本格的に続けて分かったことがある。
メンタルは、鍛えられる。
これは精神論ではない。
筋トレで起きた変化
不安が減った
他人の言葉に振り回されなくなった
小さな下落で動じなくなった
イライラしなくなった
理由はシンプル。
身体が「強い」と、脳は落ち着く。
3万歩歩いても、心は折れない
今の自分の生活はこうだ。
ウォーキング:3万歩前後
筋トレ:上半身強め
消費カロリー:4,000kcal超
一見、やりすぎに見える。
だが、これがあるから――
相場が荒れても、心が荒れない。
筋肉は裏切らない(これは本当)
相場は裏切る。
想定外の関税
地政学リスク
大統領の一言
だが、筋肉は違う。
やった分だけ残る
サボれば正直に落ちる
他人のせいにできない
だからいい。
身体が強いと「待てる」
投資で最も難しいのは、
待つことだ。
下がっても待つ
評価損が出ても待つ
世間が騒いでも待つ
これは、精神力だけでは無理。
体力がないと、待てない。
体力=思考の余白
疲れていると、
すぐ売りたくなる
すぐ後悔する
すぐ他人の意見に流される
逆に、
身体が整っていると――
一晩寝て考えられる
感情と距離を取れる
数字を数字として見られる
これが、
社畜が生き残るための差になる。
見た目も、資本だ
これは綺麗事ではない。
眉毛
髪
歯
服装
姿勢
笑顔
全部、信用力だ。
自己管理できている人間は、
それだけで評価が上がる。
男女問わず、これは事実。
身体を整えると、人生のノイズが減る
不思議なことに、
体調がいい
身体が軽い
それだけで、
人の愚痴が気にならない
SNSの煽りが刺さらない
比較しなくなる
人生の音量が下がる。
社畜は、まず「壊れない」こと
成功しなくていい。
まずは、
壊れない
逃げ切れる
継続できる
これが最優先だ。
そのための最強の保険が、
身体資本だった。
結論:
筋トレは、最強の長期投資
利回り:確実
ボラティリティ:自分次第
破綻リスク:ほぼゼロ
これ以上の投資は、
正直、存在しない。
第4章人間関係という資本 ―― 会う人間で人生は静かに決まっていく
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資産形成の話をすると、
多くの人はこう考える。
株
不動産
収入
節約
だが、40代を超えてはっきりしたことがある。
人生を一番左右しているのは、人間関係だ。
お金の悩みは、ほぼ人間関係から生まれる
周囲を見渡すと分かる。
人が抱える悩みは、だいたい次の4つだ。
お金
子育て
仕事
やりがい
だが、これらはすべて――
人との関係の中で発生している。
誰と会うかで、思考の水準が決まる
久しぶりに、
昔一緒に仕事をしていた人と食事をした。
話題は自然と、
今の仕事
家族
老後
お金
になった。
そこで気づく。
悩みの質が、人によってまるで違う。
環境は、静かに人を削る
愚痴しか出ない場
被害者意識が強い集団
常に誰かを叩く空気
ここに長くいると、
知らないうちに思考が濁る。
努力しているつもりでも、
足元から削られていく。
逆に、会うだけで前向きになる人がいる
不思議だが、確実にいる。
話すと整理される
不安が言語化できる
冷静になれる
そういう人は、
立派な資本だ。
時間は、人間関係に使え
若い頃は、
人付き合いは「暇つぶし」だった。
今は違う。
時間=命。
その時間を、
誰に使うか
どんな会話に使うか
これは、
投資判断と同じくらい重要だ。
同級生・昔の仲間は、特別な資産
長い付き合いの人間には、
見栄がいらない
嘘をつかない
背景を知っている
という強みがある。
もちろん、
人は変わる。
だからこそ、
定期的なアップデートは必要。
人は変わる。だから、注意も必要
長い付き合いだからといって、
何でも受け入れる
無理をする
巻き込まれる
必要はない。
距離感は、自分で決める。
危険は、全方向から来る
最近、強く意識していることがある。
上:天気・落下物
下:地震
中:体調・メンタル
横:ヤバい人間・事故事件 火災
人生は、
全方向リスクだ。
だからこそ、
人間関係のリスク管理は重要になる。
距離を取ることは、逃げではない
合わない人から距離を取ると、
冷たい
薄情
無責任
そう言われることもある。
だが違う。
それは、生存戦略だ。
社畜は、静かな場所を確保しろ
資産形成は、
静か
地味
孤独
この3つが基本。
騒がしい人間関係は、
すべての判断を狂わせる。
結論:人間関係も、ポートフォリオ
付き合う人
距離を取る人
深く関わる人
これを意識的に選ぶ。
それだけで、
メンタルが安定し
判断がブレず
長期戦が可能になる
第5章目的を持つ人間は、最後に必ず残る ―― 地獄楽・画眉丸に学ぶ社畜の生存戦略
人はなぜ、
同じ環境にいても――
折れる人
生き残る人
に分かれるのか。
答えは、
目的があるかどうかだ。
強さの正体は、才能でも根性でもない
世の中はよく言う。
メンタルが強い
才能がある
運がいい
だが違う。
目的が明確な人間は、折れにくい。
地獄楽・画眉丸という男
『地獄楽』の主人公・画眉丸。
彼は最初から最強だったわけではない。
苦しむ
迷う
恐れる
だが、
最後まで戦い続ける。
理由は一つ。
「妻に会う」
目的がある人間は、痛みを耐えられる
画眉丸は、
死にかけ
裏切られ
絶望に追い込まれる
それでも立ち上がる。
なぜか。
苦しみの先に、行きたい場所があるからだ。
社畜も同じだ
現実の世界も、地獄楽と大差ない。
市場は荒れる
資産は減る
努力は報われない
TSYYが5ドルを割り、
含み損が数百万になっても、
目的があれば、耐えられる。
目的がないと、人は簡単に折れる
逆に、
何となく投資
何となく仕事
何となく生きる
この状態だと、
下落一発で、
不安
焦り
自己否定
が一気に来る。
目的は、立派でなくていい
誤解しがちだが、
目的は大それたものでなくていい。
愛する人を守る
趣味に生きる
静かに暮らす
自由な時間を増やす
これで十分だ。
お金は、目的のための燃料
お金そのものは、
ゴールではない。
使う
守る
増やす
すべては、
人生の目的を前に進めるためだ。
だから、短期の上下は問題ではない
TSYYの含み損
株の下落
不動産の失敗
これらは、
途中経過に過ぎない。
画眉丸が一度も傷を負わなかったら、
物語は成立しない。
筋トレと目的は、同じ構造だ
筋トレも同じ。
今日の重量
今日の見た目
より、
続ける理由があるか。
体を鍛えると、
メンタルが安定し
判断がブレず
恐怖耐性が上がる
これは、投資と完全にリンクしている。
目的を持つ人間は、孤独に強い
孤独は怖い。
だが、
目的があれば、孤独は静寂になる。
誰かと比べない
煽られない
流されない
これは、
資産形成で最強の状態だ。
社畜の最終形態
ここまで積み上げると、
お金
健康
人間関係
思考
すべてが一本につながる。
社畜は弱者ではない。
目的を持った社畜は、しぶとい。
結論:
目的がある限り、負けではない
含み損があっても
相場が荒れても
人生が重くても
目的が残っている限り、負けていない。
画眉丸が最後まで戦えたのは、
「勝ちたいから」ではない。
「帰る場所があったから」だ。
エピローグ:
社畜は今日も歩く
3万歩歩く。
筋トレをする。
資産を管理する。
人と会い、距離を測る。
派手さはない。
だが、
生き残る人間は、いつも地味だ。
おしまい



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