暴落のispaceは逆転テンバガーあるか | 40代社畜のマネタイズ戦略

暴落のispaceは逆転テンバガーあるか

株式投資
Pocket

第1章:夢から現実へ―ispaceという存在

ispaceは2010年に東京で設立された日本の宇宙ベンチャー企業です。 社長の袴田武史氏は、航空宇宙工学の専門家であり、Google Lunar X Prize(民間による月面探査競技)への挑戦から出発しました。

彼の掲げたビジョンは明確です――「月に1,000人が暮らす未来を実現する」。

この夢は、国家による宇宙開発から民間主導へと移行する転換点でもあります。 ispaceはその先陣を切る存在として注目されてきました。

第2章:Mission 1とその成果

ispaceが初めて月面着陸に挑んだのは、2022年のMission 1でした。

着陸には失敗したものの、打ち上げ・軌道投入・月周回・通信などの多数の工程を成功させ、民間としては極めて高い技術水準を証明しました。

その結果、国内外から数十億円規模の資金調達に成功し、事業はMission 2・3へと本格拡張されていきます。

第3章:Mission 2――失敗と暴落の現実

2025年6月、注目されたMission 2。

商業ペイロードを搭載し、複数の顧客と契約して挑んだ月面着陸。しかし着陸直前、通信が途絶え、最終的に「着陸失敗」が公式に発表されました。

この瞬間、市場は激震。 株価はストップ安寸前まで下落し、ネット上では「終わった」「失望した」といった声が溢れました。

一部報道では、顧客側に約2.4億円の補償リスクがあるとも報じられ、短期的には業績懸念も浮上。

だが、この一件は本当にispaceの終焉なのでしょうか?

第4章:資金力と国策支援――それでも消えない希望

注目すべきは、Mission 2失敗後もなお、ispaceが潤沢な資金を確保している点です。

すでにMission 3・Mission 4に向けて、数十億円規模の資金調達に成功。 さらに、JAXAや経済産業省などの国策支援も継続的に受けています。

また、日本政府の「宇宙基本計画」において、月面輸送インフラは重要戦略領域として位置づけられており、ispaceはその中心を担っています。

民間とはいえ、ispaceは国家プロジェクトの一翼を担う存在なのです。

第5章:競合と差別化戦略

世界に目を向けると、SpaceX(米国)やBlue Originなどの巨大資本による宇宙開発が進行中です。

しかし、ispaceには独自の強みがあります。

・小型・軽量な着陸船 ・日本独自のニーズに応じた設計思想 ・ペイロード型のBtoBビジネスモデル

この差別化によって、少資本でも競争力を維持してきました。 また、国内の宇宙スタートアップでは競合が少なく、ほぼ独占的地位にあります。

第6章:株価と投資判断――買いか、待ちか

さて、投資家にとって最大の関心は「いまispaceの株は買いか?」です。

短期的には、Mission 2の失敗が響き、不安定な値動きが続くでしょう。 業績にも一時的なダメージが予想されます。

ただし、2027年に予定されるMission 3での成功、ならびに日本政府の宇宙政策への長期的コミットメントを踏まえると、 株価が再び1,500円、2,000円を目指すシナリオも十分考えられます。

戦略としては、

・短期のリバウンド狙い → リスク高 ・中長期で段階的な買い → 有望

第7章:未来のテンバガー候補?

もし、Mission 3・Mission 4が成功すれば、ispaceは一気に「宇宙インフラ企業」としての地位を確立するでしょう。

その場合、株価はテンバガー(10倍株)に化ける可能性すらあります。

とはいえ、宇宙開発というビジネスは常にリスクを伴うもの。投資判断には慎重さも必要です。

だが、日本初の宇宙インフラ銘柄がここまで成長した事実だけでも、私たちは未来に希望を持つべきなのかもしれません。

まとめ

ispaceは、失敗を糧にし、国家戦略の中心として成長を続ける宇宙ベンチャーです。

Mission 2失敗によって一時的な評価低下はあったものの、資金・支援・将来性という3つの柱が揺らいでいない今、 株価が下がったことこそがむしろチャンスだという見方も可能です。

未来の宇宙社会に投資する。 それが、いまispaceを見る価値です。

※本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました